錆びたプーリーがベルトを削る
今回はYAMAHAの小型除雪機【YU240】の錆びたプーリーを取り外して研磨します。
錆びたプーリーがヤスリのようにベルトを削っていることが判明したからです。
その証拠にプーリーの周辺にはベルトの削れカスが沢山付着しています。
これではいくら新しいベルトに交換してもすぐにダメになってしまいます。

下の写真は研磨する前のプーリーですが、錆でベルトとの接触面がザラザラになってしまっています。
ここにベルトを装着すればすぐにベルトを傷めてしまうでしょう。
この状態のプーリーに新しいベルトはかけたくないですよね。

プーリーの取外し
今回は少し面倒ですが一度すべてのプーリーを取り外してから研磨しようと思います。
プーリーの取外しは専用の工具を使うと作業がスムーズにいきます。
それほど高価なものではないので今後も整備をされる予定があれば導入をご検討されても良いかと思います。
①~③のプーリーと2つのアイドラーを外します。アイドラ―とはベルトのガイドのようなものです。
プーリー②を取り外す
プーリー②は引き抜くだけで簡単に外すことができます。

プーリー③を取り外す
プーリー③の取外しにはプーリーを固定するユニバーサルホルダーを使用すると簡単です。
私は持っていないのでグラインダーの砥石交換用スパナで代用です。


プーリー①を取り外す
プーリー①は専用工具を使って取り外します。
まずはクランクシャフトをモーターレンチで固定してフランジナットを外します。


フランジナットを外したらギヤプーラーを使ってプーリーを引き抜きます。


プーリーの研磨
プーリーの研磨はワイヤーホイールブラシを装着したボール盤で行います。
使用するのは柔らかめの真鍮ワイヤーブラシです。
ベルトとの接触面を丁寧に研磨
ベルトが密着する溝の側面は念入りに研磨します。

アイドラもあわせて研磨します。

錆でヤスリのようになっていたベルト接触面も滑らかになりました。

次回はいよいよ【YU240】を組み上げていきたいと思います。
コメント