シロアリに食べられて土台の中身はスカスカ
こんにちは。
平屋のリノベーションを始めてからすでに半年以上が経過しましたが、まだまだゴールが見えてきません。
いったい何年かかってしまうのでしょうか?(^^;
今回はシロアリに食べられて中身をスカスカにされてしまった土台の交換作業を行います。
シロアリの被害にあった場所は以前風呂場だった場所です。
一見すると何もないように見えますが、木の中身はスカスカの状態にされていて本来の強度を失った状態です。
今回はこのような土台や柱を交換していきます。
数年前に蟻道を破壊してシロアリ駆除剤を塗布したので現在ではシロアリの姿は確認できませんでしたが既に広範囲がシロアリの被害にあっていたので土台部分を交換したいと思います。
仮の柱を立てる
土台を交換する時は土台の上にのっている柱を一時的に外す必要があります。
今回は仮の柱を立てて建物の荷重をささえてやる事にします。
仮の柱は基礎をまたぐように2本設置して上にはジャッキを噛ませて桁を突っ張ります。
ジャッキはゆっくりジワリジワリと効かせていきます。
ジャッキが効いてくると「ミシッ」と音がします。
この音がしたら仮の柱に荷重がかかった合図です。
あとは柱をずらして土台を撤去します。
傷んだ土台を撤去する
シロアリに食べられてしまった土台は表面上は原型を保っていても中身がスカスカになっている事がほとんどです。
シロアリは光と空気が嫌いなので木の表面には姿を現しません。
ご覧のとおりこの状態では建物の荷重を受けるだけの強度を失っていますのでチェーンソーで切断してすべて撤去します。
新しい土台に使う材料は「PGスケヤー」
PGスケヤ―?
住宅の土台に使用する木材は、桧かPGスケヤ―を使用するのが一般的のようです。
PGスケヤ―とは、防腐・防蟻性能に優れた薬剤が注入してある土台専用に作られた材木のことです。
桧よりも少しだけ値段は高くなりますが、この場所は家の北側に位置する場所なのでPGスケヤ―を使用することにしました。
PGスケヤ―にも樹種や乾燥の状態などいくつかの種類があるようです。
立地の特性や予算によって選ぶことができます。
私は桧のKD材を使ったPGスケヤ―を使用しました。
土台同士を継ぐ方法は「腰掛け継ぎ」と耐震金物を併用する
土台同士は「腰掛け継ぎ」という簡単な方法で継いでいきます。
簡単な継手と仕口なので最終的に耐震金物を使って補強する予定です。
リフォームの場合にはよくある方法のようです。
仕口を刻む
土台をつなぐ箇所を刻んでいきます。
これまで仕口のメス側を刻む時にはノミとノコギリを使って刻んできたのですが、
今回はじめてマルチツールというものを使って刻んでみました。
これが思いのほか使い易いんですよね。控えめに言って最高でした。
アンカーボルトの穴は楕円にあける
アンカーボルトの穴は楕円状に開けることで横方向に遊びをもたせます。
この遊びを利用して土台をはめ込もうと思います。
新しい土台をはめ込んだら端材を使ってボルト穴の遊びを埋めておきます。
最後にバネ付き座金をはめてナットをしめたら土台の交換は完了です。
まとめ
今回はシロアリに喰われてしまった土台を交換する様子をお届けしました。
中が空洞になった土台を見て改めてシロアリの怖さを知ると同時にシロアリを寄せ付けない対策をちゃんとやる必要があると実感させられました。
5月から6月の天気の良い日に羽アリを10匹以上発見してしまったら、既にシロアリが繁殖している可能性大です。
早急に床下の点検をして蟻道を探してみてください。
発見が早ければこんな大掛かりな工事をする必要はありません。簡単な消毒駆除だけで大丈夫です。
次回は、柱の入れ替えをやっていこうと思いますので興味のある方は是非見に来てください。
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