危ないっ!薪ストーブの煙突掃除を2年間サボると煙突の内部はこんな状態に。

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薪ストーブの煙突掃除はとっても大切! 薪ストーブ
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薪ストーブの煙突掃除をやらないとどうなるの?

煙突掃除

薪ストーブの煙突掃除をやらないとどうなるのか?

ズバリ、場合によっては火災になります。

火災にならなかったとしても、暖房効率を低下させたり燃料の消費量を増やしてしまったりと、良い事は一つもありません。

この記事では、煙突の掃除をやらないまま2年間薪ストーブを使い続けた私が体験した事をまとめてみました。

これから薪ストーブを設置される方や、まだ煙突掃除をやった事がないという方の参考になれば幸いです。

煙突内の煤

上の画像は2年間掃除をしなかった煙突の内部です。

煙突の内部は外見から確認することができません。煙突トップから煙が出ていれば問題が無いように思えますが、実はそうでもないのです。

煙突内部では煤が堆積してとても危険な状態になっていることがあります。

薪ストーブを使っていると、どうしても煙突内部に煤やタールが付着します。

これを長い間放っておくと、やがて煙突が詰まるほどに煤が付着してしまいます。

こうなると危険なのが煙道火災です。

意外に思うかもしれませんが煤やタールは可燃性の物質で、高温で熱せられた状態で火源が近づくと発火します。

そして一度煙突内の煤に火がついてしまうと煙突内の煤がすべて燃え尽きるまでゴーゴーと音をたてて激しく燃焼します。

これが煙道火災です。

煙道火災イラスト

煙道火災が起こると煙突が赤色になるほどに高温になり、煙突トップからは炎が噴き出す事もあります。

また、貫通部分の断熱が不十分な場合や煙突トップと屋根の距離が適正でない場合は建物火災になりかねない非常に危険な現象です。

そして煙道火災は、けっして珍しい事ではありません。

掃除をしていない煙突ならいつでも起こりえる現象です。

このような危険な煙道火災を引き起こさないためにも薪ストーブは正しい設置と定期的なメンテナンスが非常に大切なのです。

煙突掃除の方法

煙突掃除は高所作業を伴いますので2名以上で作業するようにしましょう。

煙突掃除ブラシ

使用する道具は煙突掃除ブラシを1メートルほどの棒にくくり付けたものと、バケツなどの煤をキャッチするものがあればOKです。

結束バンドを使って締め付けるとしっかりと固定できます。

準備ができたら煙突を分解して取り外していきます。

煙突掃除

煙突を取り外したら、煙突掃除ブラシでブラッシングします。

片側をバケツに入れた状態でブラッシングをすれば周りが汚れません。

すべての煙突の掃除が終わったら煙突をもとにもどして完了です。

煙突を分解できない場合でもコレがあれば大丈夫です。

煙突の分解をせずに煙突を掃除するには、煙突掃除ブラシキットが便利です。

煙突掃除ブラシキットは、連結して延長が可能な専用のロッドに煙突掃除ブラシを装着することで長い煙突を分解することなく掃除ができるスグレ物です。

さらに、電動ドリルに装着して使用することができるので簡単かつ効果的に煙突掃除ができて非常に便利です。

煙突が汚れる原因は何?

煙突が汚れる原因は主に以下があげられます。

・針葉樹の薪を使用している
・薪の乾燥が不十分
・シングル煙突を使用している
・煙突の形状が複雑
・二次燃焼できない薪ストーブ

針葉樹の薪を使用している

針葉樹は広葉樹にくらべて木の密度が小さいので燃焼する速度が速く火持ちが良くありません。なので薪をくべる回数は必然的に増えます。さらに針葉樹には油分が多く含まれていて燃焼後にタールが多く発生するので煙突を汚してしまいます。

薪の乾燥が不十分

薪の乾燥が不十分だと燃焼する際に白い煙が多く発生します。

これは薪の乾燥が不十分なことが原因で、このような薪は燃焼する際にタールを含んだ蒸気を多く発生させます。

このタールを含んだ蒸気が煙突内に付着して煙突内部を汚してしまいます。

シングル煙突を使用している

シングル煙突は外気の影響を受けやすいので、煙突内を上昇する暖気を急激に冷やしてしまいます。

これにより暖気は上昇する力を失ってしまい煙突内で煙が滞留してしまいます。

煙が煙突内で滞留すると煙突内部に煤やタールが付着し煙突内部を汚してしまいます。

さらにシングル煙突の場合は外気との温度差により結露が発生するので更に煤やタールを付着させやすくなります。

煙突の形状が複雑

煙突の形状が複雑な場合も煙突内部を汚しやすい環境になります。

壁出しの煙突など曲がりの多い煙突は煤やタールが付着しやすい環境になります。

特に横引き煙突の部分は汚れがひどくなります。

二次燃焼できない薪ストーブ

薪を燃やすと炎と煙が発生します。これが一次燃焼です。

実は、この時に発生した煙は可燃ガスと呼ばれ、火を着ければ燃えるのです。

こうして出た可燃ガスを燃やし切ることを二次燃焼といいます。

二次燃焼をすることでクリーンな煙を排出することができますので煙突を汚しません。

また、排出される煙も無色に近くなりますので近隣の住宅にも迷惑がかかりません。

まとめ

まとめ

薪ストーブを安全に使用する上で大切な事は法律や条例に則った方法で設置をすることと、煙突のメンテナンスをしっかりと行う事です。

逆に言えば、正しい設置方法でメンテナンスをちゃんと行っていればシングル煙突でも、複雑な煙突形状でも、乾燥が不十分な針葉樹の薪でも、大丈夫ということです。

※薪ストーブによっては針葉樹の薪の使用ができない薪ストーブもありますので、取り扱い説明書などをご確認してください。

薪ストーブは部屋を暖めるだけではなく、心に癒しをあたえてくれる素晴らしい暖房器具です。

メンテナンスをしっかりと行って快適な薪ストーブライフを楽しみましょう。

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