この記事では、ホームセンターのコメリが販売している薪ストーブ【600型】を3年間使用して気付いた事や感じた事を書いたものになります。
現在薪ストーブを使用しているという方や、今後薪ストーブの導入をご検討されている方の参考になれば幸いに思います。
薪ストーブの燃焼温度は同じなのに何故か部屋が暖まらないと感じた場合は、煙突の内側が煤で汚れている可能性があります。
煙突内部の煤を放置したまま薪ストーブの使用を続けると非常に危険です。
おかしいな?と思ったらすぐに煙突の確認をするようにしましょう。
煙突内部の煤を確認する
薪ストーブを使っていると薪ストーブの暖房力が以前より落ちたのでは?と感じることがあります。
薪をたくさんくべて炉内の温度を上げれば室温の低下は解消できますが、常に薪ストーブを高温で使用することになり、こうなると薪ストーブに大きな負担がかかります。
もし読者様の薪ストーブでこのような状況になったとしたら、まずは煙突を確認してみて下さい。煙突内部に多くの煤が付着してしまっているかもしれません。
煙突内部に煤が多く付着すると煙突の放熱効果で得られる熱エネルギーが上手く室内に伝わらずに外に排出されてしまいます。結果として部屋が暖められません。
部屋が暖まらないだけならいいのですが、最悪の場合は火事になる恐れもあるのです。煙突内部に煤やタールが多く付着すると、そこに炎が引火して煙道火災を引き起こす事がありますので注意が必要です。
以下は最悪のシナリオですが、十分に考えられる事象でですし実際にこのような火災は多く発生しています。
煤が付着 → 温度低下 → 高温使用 → 煤に引火 → 煙道火災 → 住宅火災
まずは、煙突の内部を確認してみましょう。
煙突掃除はオフシーズンに1回では不十分なことも・・
「煙突の掃除はオフシーズンに1回行いましょう。」と案内している記事を多く見かけますが、これは条件の良い環境で設置及び使用された薪ストーブのお話と思っていていいでしょう。
上の画像は2か月間、質の悪い薪を使用した後の煙突の内部です。
使用した薪ストーブはコメリオリジナルの600型で煙突は壁出しで106㎜のシングル煙突を使っています。
このように決して条件が良いとは言えないものの、比較的どこにでもある環境下での使用になります。
質の悪い薪とは、針葉樹(主に松)で1年しか乾燥させていないものが8割と建築材の端材(主に杉)その他合板などの端材1割を2か月間使用しました。
11月から使い始めて1月にこの状態です。このままシーズンオフまで使用したと思うと私のような素人でも危ないと分かります。
しかし実際には私のような使い方をしている薪ストーブのオーナー様も多いのではないでしょうか。
もしも読者様の中で私と同じような仕様で薪ストーブをお使いだとしたら、煙突内部が同じような状態になっている事が考えられます。
あれ?と思ったら、シーズン途中でも煙突の確認を行いましょう。
煙突が汚れやすい使い方
煙突が汚れやすい原因はいろいろありますが、主なものを下に記載してみました。
- 針葉樹の薪を使う・・・特に松は脂分が多くタールが発生して煙突を汚します
- 乾燥が不十分な薪を使う・・・煙突内で水分が充満するので煤が付着しやすくなる
- 合板などの建築材料の端材を使う・・・接着剤の燃焼により化学物質が発生し煙突を汚す
- 煙突の横引きの距離が長い・・・煙突の横引き部分は煙が滞留し煤が溜まりやすい
- 室外にシングル煙突を使用している・・外気で冷やされた煙は上昇気流が弱まり排出までの時間が長くなり煙突を汚す。また結露を発生させるので煙突内部だけではなく煙突外部も汚してしまう。
皆様はいくつ当てはまりましたか?
上記の項目に当てはまる個数が多いほど煙突内部が汚れやすい状態にあると言えます。
たくさん当てはまってしまった方は早めに煙突内部を点検してみましょう。
灰の取扱い方法
薪ストーブを使用していると定期的に灰を取り除いてあげなくてはなりません。
取り除いた灰はフタの付いた不燃性の容器にいれて2日以上たってから捨てます。
これは灰が完全に冷めるまでに2日かかると言われてい取り除いたるからです。
取り除いた灰をすぐにゴミ袋に入れたことで火事になった例は少なくありません。
灰の特性を知って快適な薪ストーブライフを楽しんでください。
まとめ
薪ストーブは手間のかかる暖房器具ですが、ほかの暖房器具では味わう事のできない暖かさと癒しをあたえてくれます。
薪ストーブは奥が深く思ったようにコントロールすることができない事もありますが薪ストーブの特性を知り快適な薪ストーブライフを楽しんでください。
このブログでは今後も薪ストーブについての情報を皆様にお伝えしていけたら良いと思っておりますので今後ともよろしくお願いします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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