シロアリに食べられて土台の中身はスカスカ

ここは以前タイルでできた風呂場だった場所なのですが、案の定シロアリによって土台が喰われていました。
一見すると何もないように見えても木の中身はスカスカの状態にされていて本来の強度を失った状態です。
今回はシロアリに食べられて中身をスカスカにされてしまった土台の交換作業を行います。
仮の柱を立てる
まず仮の柱を立てたら土台にのっている既存の柱を抜きます。

仮の柱は基礎をまたいで2本立て、上に設置したジャッキで桁を突っ張ります。
ジャッキが効いてくると「ミシッ」と音がします。
この音がしたら仮の柱に荷重がかかった合図です。
この状態で既存の柱を抜き取ります。
既存の柱がホゾではまっている場合はホゾを切って外します。

傷んだ土台を撤去する
シロアリに食べられてしまった土台は表面上は原型を保っていても中身がスカスカになっている事がほとんどです。
シロアリは光と空気が嫌いなので木の表面には姿を現さないからです。

この状態では建物の荷重を受けるだけの強度を失っていますのでチェーンソーで切断して撤去します。


土台に使う材料は「PGスケヤー」
PGスケヤ―?
住宅の土台に使用する木材は、桧かPGスケヤ―を使用するのが一般的のようです。
PGスケヤ―とは、防腐・防蟻性能に優れた薬剤が注入してある土台専用に作られた材木のことです。
桧よりも少しだけ値段は高くなりますが、この場所は家の北側に位置する場所なのでPGスケヤ―を使用することにしました。
PGスケヤ―にも樹種や乾燥の状態などいくつかの種類があるようです。
今回は桧のKD材を使ったPGスケヤ―を使用しました。
KD材 ・・・乾燥機を使って強制的に乾燥させた材木
AD材 ・・・自然乾燥によって乾燥させた材木
GRN(グリーン)材 ・・・乾燥処理が施されていない材木
土台同士を継ぐ方法は「腰掛け継ぎ」と耐震金物を併用する
土台同士は「腰掛け継ぎ」という比較的簡単な方法で継いでいきます。
簡単な継手と仕口なので最終的に耐震金物を使って補強する予定です。
リフォームの場合にはよくある方法のようです。

継手とは、材を長手方向につなぎ合わせること

仕口とは:材を直角または角度をもって組み合わせること

仕口を刻む

土台をつなぐ箇所を刻んでいきます。
複雑な形状の刻みになるのでマルチツールを使って刻みます。

アンカーボルトの穴は楕円にあけてスライドさせる
アンカーボルトの穴を楕円状に開けることでスライドさせて既存の土台と結合させることができます。

新しい土台をはめ込んだら端材を使ってボルト穴の遊びを埋めておきます。

最後にバネ付き座金をはめてナットをしめたら土台の交換は完了です。

まとめ

なんとか土台を入れ替えることができました。
リフォームで土台や柱を入れ替えるには場所ごとに工夫して加工する必要があるので時間がかかります。
5月から6月の天気の良い日に羽アリを10匹以上発見したら既にシロアリが繁殖している可能性大です。
早急に床下の点検をして蟻道を探してみてください。
タイルの風呂場は特に注意です。

コメント