バイクのユーザー車検に特別な技術は不要です。
ユーザー車検に挑戦したいけど、手続きがむずかしそうだし自信がない。
こんな風にお考えの方、安心して大丈夫です。
ユーザー車検は、一般ユーザーのための制度です。
ですから、バイクのユーザー車検を受ける上で特別な運転技術やマニアックなメカの知識は必要ありません。
免許を持っていて普通にバイクを運転されている方なら簡単に検査を受けることができます。
この記事では、バイクのユーザー車検を受ける際の書類の書き方から検査の受け方まで、新しい車検証を交付されるまでの流れを解説しています。
ユーザー車検で迷っている方は是非チャレンジしてみて下さい。
※この記事の内容は、新潟運輸支局での手続き方法を記載しております。
他の運輸支局で検査をされる場合は、そちらの運輸支局の指示に従って手続きを行ってください。
ユーザー車検の予約
ユーザー車検を受けるには事前にWebから予約が必要です。
車検は有効期間の満了する日の1ヵ月前から受けることができます。
なお、ユーザー車検の予約は検査希望日の2週間前から行えます。
例えば、車検の満了日が7/29の場合、6/29から車検を受けることができます。
また、検査の予約は2週間前の6/15から可能です。
ユーザー車検の予約は独立行政法人 自動車技術総合機構の自動車インターネット予約システムから行います。
希望日が決まったら検査の時間を決めましょう。
検査の時間は、1~4ラウンドに区別されていてそれぞれ受付の時間も異なります。
検査時間 | 受付時間 | |
1ラウンド | 09:00~10:15 | 08:30~10:00 |
2ラウンド | 10:30~12:00 | 10:00~10:45 |
3ラウンド | 13:00~14:15 | 12:20~14:00 |
4ラウンド | 14:30~16:00 | 14:00~15:45 |
車検の予約が完了すると、登録したメールアドレスに予約完了のメールが届きます。
検査当日に必要になる場合がありますので大切に保存しておきます。
不慣れな方は受付開始時間までには現地に到着しておきましょう。
検査の受付と必要書類の準備
各ラウンドごとの受付時間がきたら、新潟運輸支局の4検査受付・交付(持込)の窓口で検査の受付を行います。
ユーザー車検に必要な書類をもらう
まずは窓口で、「バイクのユーザー車検の受付です」と伝えて【継続検査申請書】と【自動車重量税納付書】をもらってください。(無料)
自動車検査自動受付システムで受付をする
【継続検査申請書】と【自動車重量税納付書】をもらったら自動車検査自動受付システムで受付を行います。
受付は窓口脇に設置してある機械を使って行います。
受付方法は車検証の下部にあるQRコードを専用端末で読取ることで行います。
受付と同時に必要事項が印刷された自動車検査票が自動で排出されます。
読み込みが完了すると、備え付けのプリンターから【自動車検査票】が排出されるので内容に間違いがないか確認します。
これでユーザー車検の受付は完了です。
自動車検査票の内容に間違いがないか確認したら、検査の種類から「継続検査」を選んで〇で囲みます。
「検査手数料」納付用の印紙と証紙を購入する
受付が完了したら隣の新潟県自動車標板協会に行きます。
自動車標板協会では、検査の手数料と重量税を納付するための手続きを行います。
⑥検査登録印紙の窓口で「二輪車の継続検査です」と伝え、手数料納付用の印紙と証紙を購入します。
自動車検査登録印紙(500円)と自動車審査証紙(1300円)を用意してもらえます。
購入した手数料納付用の印紙と証紙はその場で自動車検査票に貼ってください。
「自動車重量税」を納付する印紙を購入する
すぐ隣の⑥重量税印紙の窓口で、自動車重量税印紙を購入します。
窓口に設置されている重量税注文書に必要枚数を記入して窓口に出すと重量税納付用の印紙を購入できます。
検査を受ける車両の経過年数によって納付する金額が違います。下の表で確認してください。
なお、納付する額は車検の有効期間分となります。
初度登録~12年経過 | 13年~17年経過 | 18年以上経過 |
1,900円 / 年 | 2,300円 / 年 | 2,500円 / 年 |
購入した印紙はこのように貼り付けます。
自賠責保険に加入する
車検証の発行には、新しい車検証の有効期間をカバーしている自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責)を添付する必要があります。
自賠責保険の更新手続きがまだの方はこちらの標板協会でも加入することができます。
正面入り口から入って右奥にある自賠責保険の窓口で更新手続きを行ってください。
窓口で現在の自動車損害補償賠償責任保険証明書と自動車検査証を見せると次の24ヵ月分の自動車損害賠償保険証明書を発行してくれます。
自賠責保険の保険料は前年の交通事故で支払われた額の増減によって変動します。
近年は交通事故の減少により保険料が下がる傾向にあるようです。
以上で新しい車検証を発行するための書類はすべて用意できました。
検査コースで車両の検査
ここからはいよいよ車両の検査になります。
はじめは緊張するかもしれませんが、リラックスした状態で検査に臨みましょう。
二輪車の検査コースは③の建物にあります。
右側の二輪・測定コースのレーンから進入します。
建物手前の黄色の停止線で止まり、検査官が来たら自動車検査票・車検証・点検整備記録簿を渡して下さい。
不慣れな方はそのむね検査官に伝えておくと丁寧に対応してくれると思います。
車検証と実車の照合検査
検査官が目視により検査車両の車台番号や原動機の型式が車検証に記載の情報と一致しているかを確認します。
検査は自動車検査票に基づいて行われます。主な検査は以下のとおりです。
車体の長さ・幅・高さ
車検証に記載されている 【長さ】、【幅】、【高さ】、および【定員】が実車と一致しているか確認します。
ハンドルを交換した車両は車幅と車高が変わっていることが多いので注意が必要です。
車体の幅=クラッチレバーの先端からブレーキレバーの先端までを計測(プラスマイナス2センチ以内)
車体の高さ=地面からメーターまたは、カウルまたは、マスターシリンダーまでを計測(プラスマイナス4センチ以内)
車体の長さ=車体の先端部から後端部までを計測(プラスマイナス3センチ以内)
定員
車検証に記載されている定員数と現車の座席数が一致しているか確認します。
定員が2名の場合=2名分の座席と2名分のステップが必要!
保安装置の検査
保安装置の検査とは、公道を走行するための車両を対象に安全を確保するために装着が義務付けられた部品の検査です。
反射器
車両の後部には反射器(リフレクター)が必要になります。
フェンダーレスにしてある車両は反射器(リフレクター)が付いているか確認しましょう。
反射器(リフレクター)の保安基準は、
車両の中心に設置する
中心点が地上から150㎝以下に設置する
下部の縁が地上から25㎝以上に設置する
面積は10平方センチメートル以上であること
リフレクターの形状は文字型(複雑な形)や三角以外であること
色は赤色であること
バックミラー
純正品のミラーなら問題はないのですが、社外品のミラーの場合は鏡面の面積が要件を満たしているか確認しましょう。
バックミラーの保安基準は、
鏡面の面積が69平方センチメートル以上
円形以外のミラーは鏡面が120mm×200mm未満で、直径78mmの円が収まるサイズであること
円形ミラーは鏡面が直径94mm以上150mm以下であること
左右に設置されていること
施錠装置の検査
ハンドルロックができるか確認します。
ハンドルロック機能がない車両、または故障している場合は他に施錠できる装置が必要です。
警音器
クラクションが鳴るか確認します。
灯火類の検査
ヘッドライト、テールランプ、ウインカー、ナンバー灯、ハザードの検査を行います。
検査官の指示い灯火類の操作してください。
走行装置の検査
検査官がテストハンマーによる打検で車軸固定ナットなどの緩みの確認を行います。
車体下廻りの検査
車体下回りも目視による検査があります。
オイル漏れなどがあると不合格になります。
旧車にお乗りの方は検査前にキレイに拭き取ってから検査に臨んでいるとか・・・
ところで、読者様のバイクにはシフトパターンの表示はありますか?
私はシフトパターンの表示がなくて不合格になりました。
シフトパターンの表示が無い場合は専用のステッカーを貼るか油性マジックで直接車体に書き込んでください。
排ガス検査
排ガス検査は、排気ガス中のCO(一酸化炭素)と、HC(炭化水素)の濃度が基準値内に収まっているか測定する検査です。
検査官の指示に従いゆっくりと前進して停止線で止まります。
エンジンはかけたままギアをニュートラルにしてサイドスタンドを立てたら車両から降ります。
測定器の横からプローブという棒状の測定具を取り出します。
車両のマフラーに差し込んだら計測が完了するまで1分ほどそのままの状態を維持します。
測定結果は下のように表示されます。
〇なら合格、✕なら不合格です。
検査の結果に関わらず次の検査に進んでください。
ブレーキの検査
ブレーキとスピードメーターの検査ができるBSテスターと呼ばれる装置を使って検査します。
検査装置の音声案内と検査官の指示にしたがって車両を操作してください。
前輪のブレーキ検査
モニターの「前輪をテスタにのせる」で、前輪をローラーとローラーの間のプレートにのせます。
「ギヤをNにする」で、ギヤをニュートラルにして車体をまっすぐに立てます。
「フットスイッチをふむ」で、左足元のフットスイッチを踏んでください。
プレートが下がって測定ローラーにタイヤが載り測定が始まります。
「前輪ブレーキをはなす」で、前ブレーキをはなすとローラーが回転を始めます。
「前後ブレーキをかける」で、前後輪のブレーキをかけてローラーの回転を止めます。
※前輪のブレーキ検査は、前輪と後輪の両方のブレーキを同時にかけて検査を行います。
前輪ブレーキの検査が終わると、ローラーとローラーの間のプレートが上ります。
後輪ブレーキ検査
「後輪ブレーキの検査」で、ゆっくり前進して後輪をテスターにのせてニュートラルにします。
「フットスイッチをふむ」で、足元のフットスイッチを踏みます。
「後輪ブレーキをはなす」で、後輪ブレーキをはなすとローラーが回転を始めます。
「後輪ブレーキをかける」で、後輪のブレーキをかけてローラーの回転を止めて下さい。
検査結果が表示されます。
「〇」なら合格、「✕」なら不合格です。
引き続き同じ場所でスピードメーターの検査を行います。
スピードメーターの検査
後輪ブレーキの検査が終わったら、そのままの場所でスピードメーターの検査を行います。
画面の表示と音声案内に従って操作してください。
ギアはニュートラルにしたまま「フットスイッチをふむ」と表示されたら、フットスイッチを踏んでください。
前輪が固定されて、後輪のローラーが回転を始めます。
スピードメーターの速度表示が40㎞になったらフットスイッチをはなしてください。
検査結果が表示されます。
「〇」なら合格、「✕」なら不合格です。
スピードメーターの誤差の許容範囲
スピードメーターの誤差の範囲は車両の製造年によって変わります。
【平成19年1月1日以降製造】 の車両はメーター表示40㎞/hに対し、実速度30.9~42.55㎞/h
【平成18年12月31日以前製造】 の車両はメーター表示40㎞/hに対し、実速度30.9~44.4㎞/h
となっています。
※道路運送車両法で定められている「時速35㎞/hでは+15%、-10%の誤差であること」を根拠に算出された数値です。
光軸・光量の検査
ブレーキとスピードメーターの検査が終わったら次は光量と光軸の検査になります。
ライトの照射角度と光量をライトテスターで検査します。
検査はハイビームの状態で行います。
「停止線まで前に進む」の指示で、停止線にライトを合わせて車両を止めます。
「ギヤをNにする」の指示で、ニュートラルにします。
「フットスイッチをふむ」で、車体をまっすぐに立ててフットスイッチを踏んでください。
前輪が固定され、右から測定器が車両の正面に移動してきます。
「ライトを上向に点灯」で、前照灯をハイビームにします。
測定器が車両の正面にきたら、測定が始まります。
古い車両やバッテリーの電圧が低いなどで、光量に不安のある車両はアクセルを少し開けエンジン回転を上げた状態で測定すると良いかも。
測定器が元の位置に戻り終わると、検査結果が表示されます。
「〇」なら合格、「✕」なら不合格です。
検査の結果に関わらず、ゆっくりと次の停止線まで前進してください。
以上ですべての検査は終了です。
総合判定所
検査コースの最後にある総合判定所に自動車検査票を提出します。
すべての検査項目が合格なら自動車検査票の「適合」に押印された状態で返却されます。
適合の箇所にハンコを押されたら新しい車検証の発行手続きに進んでください。
不適合の判定を受けたら・・・
不適合の項目がある場合は、ここで検査官が不適合の箇所とその説明をしてくれます。
不合格となった箇所を整備して再度検査コースに入ってください。
検査ラインでの再検査は2回まで受けることができます。(合計で3回検査ラインに入ることができる)
2回目の再検査で不合格になった場合は、日を改めて検査をしなければなりません。
日を改めて検査を受ける場合には再度検査手数料がかかります。
光軸検査で不合格になってしまったら
光軸検査で不合格になってしまった場合は、運輸支局周辺にあるテスター屋さんに直行して光軸調整してもらいましょう。
自分の勘で光軸調整をしても多くの場合は再度不合格になります。
また、バイクは体重の載せ加減で車体の沈みこみが違ってきます。テスター屋さんでは、体重をかけた状態で調整してもらい、再検査時も同じく体重をかけた状態で検査してください。
テスター屋さんでは1000円ほどで光軸を調整してくれます。
なお、検査コースでの再検査は1日2回までです。(初回と合わせて計3回)
再入場申告スイッチについて
BSテスターで検査する前に下のような装置で検査を受ける車両の特徴を選択します。
速度を検出する車輪の選択と、ヘッドライトが1灯式か2灯式かを選択するスイッチです。
大抵の場合検査官が操作してくれると思いますが、場合により受験者が操作する可能性もありますので頭の片隅に入れておいてください。
また、「速度検出はどちらの車輪ですか?」と聞いてくる検査官もいるので自分のバイクがどの車輪で速度検出しているか事前に把握しておいた方がよいかもしれません。
速度検出センサーが前輪についている車両は、
「前輪ブレーキ」 → 「スピードメーター」 → 「後輪ブレーキ」の順で検査をします。
速度検出センサーが後輪についている車両は、
「前輪ブレーキ」 → 「後輪ブレーキ」 → 「スピードメーター」の順で検査をします。
いずれの場合でも前面のモニター表示と音声案内、検査官の指示に従って検査を進めていくので心配することはありません。
新しい車検証の発行手続き
車体検査で適合の判定を受けたら、次は新しい車検証を発行しましょう。
新しい車検証の発行に必要な書類は8種類
- 自動車検査証
- 自動車損害賠償責任保険証明書(旧)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(新)
- 自動車税納付証明書
- 点検整備記録簿
- 継続検査申請書(専用3号様式)
- 自動車重量税納付書
- 自動車検査票(適合印押印済)
上記の書類をそろえたら車検証発行の受付をします。
新しい車検証が発行されるまでの流れ
受付機の近くにある専用のファイルに上記の8種類の必要書類を入れます。
次に受付機の画面にある「持込検査」のボタンを押してください。
受付番号が記載された整理券が2枚出てきます。
1枚をファイルのポケットに入れて、もう1枚は控えとして持っています。
ファイルを「検査が終了した車両」と書かれた専用の受付トレーに入れて自分の番号が呼ばれるのを待ちましょう。
新しい車検証が完成すると窓口にあるモニターーに番号が表示され音声でも呼び出しされます。
呼び出されたら、3検査受付・交付(保適)の窓口で整理券を提出してください。
新しい車検証と自賠責保険のステッカーが交付され、あわせて自賠責任保険証明書(新・旧)、自動車税納税証明書、点検整備記録簿が返却されます。
交付された車検証の内容に間違いがないか確認してください。
自賠責保険のステッカーをナンバーに貼る
自賠責保険のステッカーをナンバープレートに貼ったらすべての手続きは終了となります。
ユーザー車検に必要な書類と記載例
自動車検査証
いわゆる「車検証」です。
その車両が検査時において道路運送車両法の保安基準に適合していることを証明する書類です。
総排気量が250㏄を超える車両を公道で使用する場合には自動車検査証の交付を受ける必要があります。
運転する時は自動車検査証の原本を携帯することが義務付けられています。
自動車損害賠償責任保険証明書
いわゆる「自賠責保険証」です。
ナンバーの装着を必要とする車両を公道で使用する場合には必ず加入が義務付けられている保険です。
車検時には、更新後の車検期間をカバーできる期間の保険加入が必要で、これを満たしていない場合は新しい車検証は交付されません。
継続検査の手続きでは、新・旧の自動車損害賠償責任保険証明書が必要です。
自動車検査証と同じく自動車損害賠償責任保険証明書は車両を運行する際には携帯義務があります。
自動車損害賠償責任保険の特徴は、被害者側かつ対人のみに適用される保険で対物及び加害者側の運転者などは保証の対象外となります。あくまでも被害者を救済するための保険なのです。
軽自動車(種別割)納税証明書
自動車税を納付していないと車検(継続検査)を受けることはできません。
車検を受ける際には自動車税を納付した証明となる軽自動車税(種別割)納付証明書の添付が必要です。
軽自動車税納税証明書を紛失してしまった場合は、市役所で軽自動車税(種別割)納税証明書を発行することができます。
窓口で申請すれば無料で交付してもらえます。
定期点検整備記録簿
定期点検整備記録簿は、法定点検(12ヵ月/24ヵ月)を行った内容を記録する用紙です。
点検整備記録簿を確認する事でその車両の整備の記録をたどることができる他、消耗品の交換時期を判断する基準を知ることができます。
定期点検の時期は、車検の前と後はどちらでも良いのですが、現在は車検証の備考欄に「検査時の点検整備状況」として点検整備記録簿の有無が印字されるようになりました。
車検証の備考欄に点検整備記録簿なしと記載されるのが嫌な方は点検整備記録簿を用意しましょう。
定期点検整備記録簿は、車両購入時に付属してきたものか、Webページからダウンロードしたものを使用します。
記入は黒のボールペンで記入します。
点検整備記録簿の左上にある表に基づいて各項目にしるしを付けていきます。
該当しない装置などの項目は斜線を引きます。
検査を行っていない項目は空欄にします。(空欄が多いと指摘を受けるかもしれません)
継続検査申請書(専用3号様式)
継続検査申請書は、車検証を発行する際に必要な書類で、コンピューターで読取りができるようになっている用紙のことをいいます。OCRシートとも言います。
運輸支局の窓口、または、webページからダウンロードして入手します。
コンピューターで読取る部分は鉛筆で記入し、日付と署名の欄はボールペンで記入します。
※現在は印鑑は不要です。
自動車重量税納付書
自動車重量税納付書は、自動車の重量に応じて課税される国税を納付するための書類です。
新車購入時や車検の際に納付します。
車検期間が2年の車両なら2年分の納付が必要です。
運輸支局の窓口、または、webページからダウンロードして入手します。
納付方法は自動車重量税納付書に自動車重量税印紙を貼付して納付します。
初度登録~12年 | 13~17年 | 18年以上 |
1,900円 | 2,300円 | 2,500円 |
自動車検査票
自動車検査票は、車検を受ける際に検査コースで使用されるチェックシートのような書類です。
検査項目ごとに保安基準に適合している場合は合格印が押印され、すべての検査項目に合格印が押印されると新しい車検証の交付を受けることができます。
自動車検査票は、検査の当日に各運輸支局で発行してください。
※新潟運輸支局では、現在の車検証のQRコードを機械で読み込むことで自動車検査証の情報が印字された状態で自動車検査票が排出されます。
自動車検査票に貼付する印紙と証紙は、新潟県標板協会の印紙窓口で購入できます。
バイクのユーザー車検にかかる費用
今回ユーザー車検に持ち込んだ車両はYAMAHAのドラッグスター400(クラシック)です。
初度登録が2006年8月ですので16年が経過した車両です。
次の車検から重量税がアップします。
必要な費用とその内訳
項目 | 金額 |
自動車検査手数料印紙 | 400円 |
自動車審査証紙 | 1,300円 |
自動車重量税印紙 | 4,600円 |
自動車損害賠償責任保険(24ヵ月) | 9,270円 |
合計 | 15,570円 |
自動車検査手数料印紙は、軽自動車検査協会に対して自動車検査証の発行手数料を納めるための費用です。
自動車審査証紙は、自動車技術総合機構に検査の手数料を納付するための費用になります。
自動車検査手数料印紙と自動車審査証紙はどちらも自動車検査票に貼付して納付します。
自動車重量税印紙は、車両の重量等に応じて車両の購入時または、車検時に課税される国税です。
二輪車の重量税は初度登録年月から経過した年数によって課税額が違います。
また、自家用と事業用でも課税額が違います。
下の表は、自家用の車両で車検期間が2年の場合の税額です。
バイクの重量税額 (1年分・自家用)
初度登録~12年 | 13年~17年 | 18年以上 |
1,900円 | 2,300円 | 2,500円 |
自動車損害賠償責任保険(24ヵ月)は、原付を含むすべての自動車に加入が義務付けられている交通事故の被害者を救済することを目的とした共済制度です。
強制保険と呼ばれることもある保険で、任意保険が人に対してかける保険なのに対して、自動車損害賠償責任保険は車両にかける保険になります。
保険料は前年の交通事故の発生件数に比例して変動します。
近年は交通事故が減少傾向にあるので、自賠責保険料も年々安くなっています。
250㏄超の二輪車における自動車損害賠償責任保険の保険料
37ヵ月 | 36ヵ月 | 25ヵ月 | 24ヵ月 | 13ヵ月 | 12ヵ月 |
11,390円 | 11,230円 | 9,440円 | 9,270円 | 7,440円 | 7,220円 |
37ヵ月 | 36ヵ月 | 25ヵ月 | 24ヵ月 | 13ヵ月 | 12ヵ月 |
10,630円 | 10,490円 | 8,910円 | 8,760円 | 7,150円 | 7,010円 |
まとめ
今回のユーザー車検でかかった費用は15,570円でした。
車種や年式、自賠責保険の加入期間により若干の費用の増減がありますが、バイク屋さんにお願いする金額と比較すると随分と費用が抑えることができました。
ユーザー車検を利用すると車検の費用を安くおさえることができるだけでなく、自分で検査を受けることでバイクに対する知識と理解が深まるのでおすすめです。
ただし車検は、あくまでも公道を走る要件を満たしているということに過ぎません。
自分で整備できない場合や不安を感じる症状がある場合は迷うことなくバイク屋さんに点検してもらいましょう。
普段の点検整備はプロに任せて、車検はユーザー車検を利用すればバイクの維持費を抑えることができるのでお勧めですよ。
賢くユーザー車検を利用して充実したバイクライフを楽しんでください。
コメント