「サビ落とし」はどれを選んで良いか分からない。
サビを落としたいけど、ゴシゴシ擦ってさび落としをするのは大変だから嫌だ。
もっと簡単にサビを落とす方法はないだろうか?
このようにお考えの方は多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではサビでお困りの方に簡単にサビを落とすアイテムを紹介したいと思います。
今回みなさまに紹介するのは漬込みタイプの「液体サビおとし」です。
このサビ落としはバイクや車のパーツなど複雑な形状をした金属パーツに最適なサビ落としです。
複雑な形状をした部品に出たサビを擦って落とすのは至難の業です。
できればこのような面倒な作業は簡単にすませたいと思うのが普通です。
そこで今回紹介するのが漬込みタイプの液体サビおとしです。
漬込みタイプ「液体サビおとし」の使用方法
液体サビ落としを使用する際はマスク、手袋、保護メガネを着用して作業を行ってください。
用意する物
液体サビ落としの他に用意する物は、製品を浸漬するための容器が必要です。
金属製ではなくプラスチック製のものを用意してください。
また、安全に作業をするためにマスク、手袋、保護メガネの着装もお忘れなく。
作業の流れ
原液~水で30倍に希釈した液体サビおとしの溶剤を品物が漬かるまで注ぎ入れます。
今回は原液のまま使用します。
液性は強い酸性の溶剤ですので取り扱いは十分に注意してください。
サビの状態によって浸漬の時間を調整する必要があります。
はじめて使用する場合はこまめにサビの落ち具合を確認しながら作業をして感覚をつかんでください。
製品の表面を侵食したり有毒ガスを発生させるおそれがありますので鋳物やアルミ製品には使用できません。
漬込んですぐに製品から気泡が出てきます。
通気の悪い場所では床付近に有毒な気体が滞留することがありますので通気の良い場所で換気を十分におこないながら作業してください。
サビの落ち具合に変化がなくなったり、変色してきたら浸漬を終了します。
使い終わった液体サビおとしの溶剤は捨てる必要はありません。
使用後の溶剤は色は黒くなってしまいますが、繰り返し使用することができますので容器に戻しておけば繰り返し使えるので経済的です。
クリアの塗膜も浮き上がって剥がれています。
サビもほぼ落ちているように見えます。
少し黒く変色してしまっていますが、こちらの部品は最終的に塗装をするので問題ありません。
私の想像よりも強力な印象です。
中性洗剤で中和する
次に中性洗剤でしっかりと洗ってください。
洗った後は流水でよく流します。
「液体サビおとし」は酸性の溶剤なので水で洗っただけだと品物の表面は酸性のままになり少しずつ酸化が進行していきます。
そこで酸化の進行をストップさせるために、中性洗剤を使って洗浄することで品物の状態を中性に戻してあげます。
これを中和といいます。
中和の作業が終わったらよく乾燥させて、防錆潤滑スプレーなどを噴きかけておくとサビの防止になります。
中性洗剤を使うことではじめて酸化にブレーキがかかりますので、この作業は必ず行ってください。
中性洗剤?と思う方もいらしゃると思いますが、いつもご家庭で使用している食器洗い洗剤です。
※「ジョイ」や「キュキュット」でOKです。液性が弱アルカリ性と書かれているかもしれませんが問題ありません。
「液体サビおとし」のまとめ
私はバイクのレストアで「液体サビおとし」を使用したのですが、想像よりも強力にサビを落としてくれる印象を受けました。
これまでは、ワイヤーブラシやサンドペーパーを使ってゴシゴシとサビを落としていたので時間がかかりましたが「液体サビおとし」を使えば漬けている時間で他の作業ができますのでレストアの作業効率がアップします。
下は、「液体サビおとし」でチェーンのサビを落とした様子です。
こちらのチェーンは24時間「液体サビおとし」に浸漬したものになります。
少し表面が黒色に変色してしまいましたが、真鍮のワイヤーブラシで軽くこすれば剥がれる程度でした。
レストア以外でもサビてしまった工具やネジやボルトなどの細かな部品など、擦ってサビを落とすのが面倒な品物のサビ落としにはとても便利なアイテムになると思います。
この記事で使用している液体サビ落としはモノタロウで購入した商品ですが、Amazonなどでも簡単に入手することが可能です。
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