原付バイクの全塗装!YAMAHA【チャピィ】をスプレーガンで塗装する

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完成イメージ画

完成イメージ

この記事では、1970年代に作られたYAMAHAの原付バイク【チャピィ】をスプレーガンで全塗装をした記録を解説しています。

自宅でバイクの塗装をしようと考えている方や、スプレーガンの塗装に興味がある方の参考になれば幸いです。

上の写真は塗装した後のイメージ見える形にしたものです。

ひどいクオリティーですが、右側の画像のようなカラーリングに変更したいと考えています。

なるべくイメージどおりに完成できるように丁寧に作業をすすめていきます。

全ばらし

全ばらし

今回の作業はポンコツのバイクをレストアして公道を走れるようにする事が目的です。

まずはフレームからすべてのパーツを取り外してフレームだけの状態にします。

車体をばらす時は、やみくもにばらしていくと組み立ての時に苦労しますので注意してください。

パーツごとに分けて保管しておきます。

油が出る部品も多いのでステンレスのトレーがあると便利です。

洗い

フレームの洗浄

すべてのパーツの取り外しが終わったら、フレームなどの塗装をするパーツを洗っていきます。

塗装するパーツは油脂分を完全に除去するためにしっかりと洗いましょう。

地味な作業ですが綺麗な仕上げを左右する大事な工程です。

バイクのパーツには様々な汚れや油脂が付着していますので、油落とし洗剤を使ってきれいにしていきます。

食器洗い洗剤も試しましたが、一番効率よく油を落としてくれたのはピンク石鹸でした。

こまかな部品は漬け込み洗浄が効果的です。

液体錆落とし

有名なところではサンエスK1などの漬込み洗浄剤を使うと簡単に油汚れを除去することができます。

バイク1台分の洗浄なら1㎏あると安心です。

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錆落とし

錆落とし

サビが出ている金属パーツがある場合は、サビを除去する必要があります。

ワイヤーブラシやサンドペーパーを使ってサビを落とします。

サビの状態がひどい場合は、事前に液体さび落としに漬けておくとある程度サビを落としてくれるので作業効率がアップします。

また、今後も趣味として塗装やレストアをやっていきたい方は是非サンドブラスターの導入を検討してみてください。

面白いようにサビや塗装を落とす事ができます。

サンドブラスターは、メディア循環式のキャビネットタイプがおススメです。

古い塗装の剥離

塗装の剥離

古い塗膜が浮き上がっているなど塗膜の状態が悪い場合には古い塗膜を剥がす必要があります。

剥離剤を使えば簡単に古い塗装を剝がす事ができます。

使い方は、剥離剤を塗って5分程待つと塗装面がシワシワになってきます。

この状態になったら流水で洗い流すと気持ちが良いくらい簡単に塗装が剥がれ落ちます。

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足付け

チャピィ足付け

足付けを行うことで塗料が付着する表面積を増やして塗料の密着性を高めます。

密着性が低下すると塗装が剥がれやすくなるだけではなくサビの発生原因にもなります。

隅々まで丁寧な足付けすることが大切です。

ここでの足付けはプラサフを塗るための足付けです。

使用するスコッチの番手は#320相当のものを使用します。

サンドペーパーを使用する場合は#240~320の番手を使います。

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脱脂

脱脂

プラサフ塗装の前に脱脂をします。

脱脂にはシリコンオフを使用します。

ウエスにたっぷりとシリコンオフをしみ込ませたら、まんべんなく拭き上げましょう。

狭い箇所はスプレーボトルに入れたシリコンオフを吹き付けてから拭き上げます。

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マスキング(プラサフ用)

塗装する部分としない部分を区画して養生することをマスキングと言います。

ここでのマスキングは下地のプラサフを塗るためのマスキングになります。

プラサフは塗った後にもういちどサンドペーパーで研いで表面を整えますので、そこまで神経質にマスキングをする必要はありませんが、塗料をかけてはいけないところはしっかりと養生しましょう。

マスキングにはマスキングテープと新聞紙を使用します。

マスキングテープは高温に強い車両用のものを使用することで境目もきれいに仕上がります。

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プラサフの塗装

プラサフ塗装

プラサフとは、密着剤のプライマーと下地材のサフェーサーの2つの特性をあわせもった下地用塗料です。

内側からのサビを防止する効果や上塗り塗料のパテへの吸い込みを止める効果があり、仕上がりの良し悪しを左右する大事な工程です。

下地が出ている場合や、パテを使って補修した場合には上塗り前にプラサフの塗装が必須です。

プラサフは希釈するシンナーの量を調整することで塗膜に厚みを持たせパテのように使用することができますが、その場合は一度に厚塗りをするのではなく数回に分けて塗って厚みをもたせます。

プラサフ研ぎ

プラサフ研ぎ

プラサフが乾いたら#800のペーパーもしくはスコッチブライトでを研ぎます。

バイクのフレームのような複雑な形状のものはスコッチブライトが使いやすいですね。

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塗装前の脱脂

プラサフ研ぎが終わったら上塗りの準備をします。

必要な箇所にマスキングをしたら塗装前に脱脂をします。

塗装面に油脂分が付着している状態で塗装をするとその部分だけ塗料をはじいてしまい、クレーターのような穴があいた状態の仕上がりになってしまいます。

一度塗料をはじいてしまった部分は塗料を重ね塗りをしても直りません。

直すにはシンナーで拭き取ってから再度脱脂をして塗装をやり直す必要があります。

少しの手間を惜しんでしまうと大きな労力を使うことになってしまいます。

仕上げ塗装

使用する塗料は2液型のウレタン塗料です。

2液型ウレタン塗料は車やバイクに使用されていて耐久性の高いのが特徴です。

ラッカー系の缶スプレーはガソリンがかかると塗装が溶けてしまいますが、2液型ウレタン塗装は耐ガソリン性がありますのでガソリンがかかっても塗装が溶けてしまう事がありません。

カラーベースの塗装

フレームの塗装

赤丸のような複雑な形状で色の入りにくい箇所を拾うように色をかけていきます。

これを拾い吹きといい、2回ほどに分けて塗装して色をきめます。

フレーム塗装

拾い吹きが終わったら全体を2~3回に分けて色をきめます。

塗装は2~3回に分けてスプレーすることで綺麗な仕上りになります。

1回で色をきめようと思って塗装すると塗料が流れたり膿んだりするので、面倒でも最低でも2回に分けて塗装しましょう。

これは次のクリアー塗装の工程も一緒です。

クリアー塗装

クリアー塗装

ベースカラーの上にクリアーを塗ることで光沢が出て美しい仕上がりになります。

また塗膜が厚くなることでキズにも強くなります。

クリアーの塗装方法は、ベースカラーと同様で2~3回に分けて仕上げます。

乾燥

自然乾燥

ショップでは赤外線乾燥機を使って強制的に乾燥させることができるけど、自宅で塗装した場合はどうやって乾燥させたらよいのだろう?

そんなふうに考えている方もいるのではないでしょうか。

実は、硬化剤を添加したウレタン塗料は時間はかかるものの放っておいても完全硬化させることができます。

そして普通に使用する際に気になるのが給油の際に誤ってガソリンがかかってしまうということではないでしょうか。

これも塗装後3日ほどでガソリンがかかっても大丈夫になります。

完全に硬化させるには1週間くらいかかると思っておくと良いでしょう。

熱を加えることで更に硬化を促進します。

最短で完全硬化させたい場合は、石油ストーブやカーボンヒーターなどの赤外線を発生させる暖房器具を使い1時間ほど強制的に乾燥させることで完全硬化します。

また、夏場であれば太陽光に2時間もさらしておけば完全硬化させることができます。

完全硬化させてから磨きをかけるとで高級車のような艶を得ることができます。

磨き

クリアー仕上げをした塗装はそのままでも十分にキレイになりますが、磨きをかけることで更に艶を出せます。

一見すると平らに見える塗装面ですが、よく見ると細かな凸凹になっています。

これを塗装の肌と言います。

この細かな凹凸を平らにすることで今にも流れ落ちるような艶をもたせることができるのです。

車のように平面が多いものの塗装では当たり前に行う作業です。

バイクの塗装では平面が少ないのであまり違いがわからないかもしれませんが、ガソリンタンクに磨きをかけることで一層引き締まった見た目になる事は間違いありません。

磨きのやり方ですが、しっかりと鏡面のように仕上げたい場合は、#2000のサンドペーパーで表面の凹凸を削り落としたらポリッシャーを使ってコンパウンドで仕上げます。

鏡面まではしなくて良いという方は、ポリッシャーを使えばコンパウンドだけでも十分に綺麗に仕上げることができます。

まとめ

まとめ

バイクの塗装をショップに依頼した時の価格はこんな感じです。

一般的なバイク塗装の価格

・タンク:20,000~30,000円
・テールカウル:15,000~25,000円
・サイドカバー:12,000~20,000円
・フロントカウル:25,000~35,000円
・フェンダー:10,000~15,000円

バイクの塗装は車の塗装にくらべて割高な傾向にあります。

しかし自宅にエアーコンプレッサーをお持ちなら道具をすべて揃えたとしても3分の1程度の費用で綺麗な塗装ができてしまいます。

さらに一度設備を整えてしまえばバイクだけではなく車やお家のインテリアなど様々なものの塗装をプロ並みに施す事が可能になります。

スプレーガンを使った塗装は難しいと思われがちですが、実は缶スプレーで行う塗装よりも簡単に綺麗な塗装をすることが可能な便利な道具なのです。

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