250㏄バイクなら名義変更は難しくない⁉
ネットオークションに出品されていたバイクが欲しいけど、自分で登録するのは難しそうだし諦めるしかないのかな~?
こんな風に考えてしまっているそこのあなた。
ちょっと待ってください!
250㏄バイクの登録は難しくありません!
この記事では、ヤフオクで購入した250㏄バイクを自分で名義変更をした際の手続きの流れや書類の書き方をお伝えしています。
読者様が手続きをされる際の参考にしてください。
おことわり
この記事の内容は、私が実際に新潟運輸支局で行った手続きの流れを記載しています。地域によって手続きの方法が異なる場合がございますので、詳しくはお住いの地域を管轄する運輸支局にご確認の上、手続きを行ってください。
この記事では私が実際にホンダCB223Sをヤフオクで購入してからナンバーを取得するまでの流れを記事にしたものです。
- ヤフオクを使って他県(秋田県)から購入
- 排気量は223㏄
- 落札後に売主により廃車の手続きをしてもらった後に陸送
- 自賠責の残あり
ヤフオクなどを利用した個人売買でバイクを購入する時には、このようなパターンが多いと思います。
この記事ではこのように購入したバイクの名義変更について解説していきます。
バイクの名義変更をするには「移転登録」という手続きが必要です。
バイクの移転登録に必要な書類
バイクの売買や譲渡などで移転登録をする場合には、前の所有者と新しい所有者でそれぞれ用意しなくてはならない書類があります。
ここからは前の所有者が用意する書類と、新しい所有者が用意する書類を見ていきます。
旧所有者(売主側)から用意してもらう書類は3種類
- 軽自動車届出済証返納証明書 (必ず必要)
- 譲渡証明書 (あれば望ましい)
- 自動車損害賠償責任保険証明証(保険期間が切れていれば不要)
軽自動車届出済証返納証明書
「軽自動車届出済証返納証明書」は、ナンバーを返納した時に交付される書類です。
ナンバーが付いている車体には「軽自動車届出済証」が交付されていますが、所有者が「軽自動車届出済証」と「ナンバープレート」を返納することで「軽自動車届出済証返納証明書」が交付されます。
「軽自動車届出済証返納証明書」が無いと移転登録することが難しくなります。
購入後のトラブルを避けるためにも購入前に書類の有無を確認しましょう。
譲渡証明書
「譲渡証明書」は相手方が譲り渡す意思表示を証明する書類になります。
原則として売主が記入するのですが、法改正により2021年1月から二輪車の登録手続き全般に印鑑の押印が不要となった関係で買主側で記入することが事実上可能になっています。
自動車損害賠償責任保険証明書
「自動車損害賠償責任保険証明証」いわゆる自賠責です。
保険期間が残っている場合には用意してもらいましょう。
保険期間が残っていない場合は不要です。
以上が移転登録の際に旧所有者が用意する書類です。
新所有者(あなた)が用意する書類は4種類
- 軽自動車届出済証記入申請書 軽二輪 第1号様式
- 住民票(本籍・世帯主・個人番号は不要)
- 手数料納付書
- 軽自動車税申告書
軽自動車届出済証記入申請書 軽2輪 第1号様式
「軽自動車届出済証記入申請書 軽2輪 第号様式 」とは、250㏄までのバイクの登録に係る申請書で、軽自動車届出済証を発行するために必要な書類です。
住民票
「住民票」は3か月以内に発行されたものを用意してください。
住民票は新所有者の名前や住所を証明する目的で必要になります。
本籍・世帯主・個人番号は載せる必要はありません。
手数料納付書
「手数料納付書」は、登録に係る手数料を納める書類です。
手数料は自動車の区分や手続きの種類によって料金が異なります。
また、手数料は現金ではなく印紙を貼付して納めます。ちなみに移転登録の手続きの手数料は500円です。
軽自動車税申告書
軽自動車税申告書は、自動車税の納税者になったことを申告するための書類です。
毎年4月1日の時点で軽自動車、バイク、原付の所有者は軽自動車税の納税義務が生じます。
この軽自動車税納税通知書の送付先の氏名や住所を登録するための書類です。
車体の陸送には思いのほか時間がかかる場合があります。車体に書類を添えて陸送することも可能ですが、書類に不備がないか事前に確認するためにも先に書類を郵送してもらう事をおすすめします。
250㏄のバイクの場合は検査場に車両を持ち込む必要がありませんので、書類に不備がなければ書類が手元に届き次第、名義変更の手続きができます。
実際に新潟運輸支局で移転登録をやってみる
まずは新潟運輸支局に行きましょう。住所は、新潟市中央区東出来島14番26号です。
敷地内には、検査場のほかに「北陸信越運輸局新潟運輸支局」と「新潟県自動車標板協会」の建物が併設されています。
北陸信越運輸局新潟運輸支局では主に車検証などの各種証明証の発行を行っています。
新潟県自動車標板協会では、各種税金や手数料の納付に関する業務を行っているほか、自賠責保険の加入申し込み窓口も併設されています。
「北陸信越運輸局新潟運輸支局」で必要書類をもらいましょう
1登録受付(相談)窓口で「250㏄のバイクの移転登録をしたい」と伝えてください。
移転登録に必要な以下の書類を用意してもらえますので、それぞれ記入します。
- 軽自動車届出済証記入申請書 軽二輪 1号様式
- 手数料納付書
- 軽自動車税申告書
軽自動車届出済証記入申請書 軽二輪 第1号様式
※OCRシートはインターネットからダウンロードもできますが、機械を使って処理する関係上、印刷に不備があると書き直しとなる場合がありますので注意が必要です。
手数料納付書
新潟県標板協会の⑥検査登録印紙の窓口で500円の登録手数料印紙を購入して貼付します。
上の2種類の書類を記入したら、「軽自動車届出済証返納証明書」「譲渡証明書」「住民票」を添えて1登録受付(相談)窓口の受付箱に提出します。
新潟運輸支局では、書類の提出時に名前を書いた付箋を貼って受付箱に入れるようにお願いしているようなので、付箋を付けて受付箱に入れます。
※付箋は記入台に用意してあります。
提出してから5~10分くらいすると、名前が呼ばれます。
名前が呼ばれたら2登録交付窓口にて「軽自動車届出済証」の交付を受けます。
以上で名義変更は完了しました。
次は「新潟県自動車標板協会」でナンバープレートの交付を受けましょう。
「新潟県自動車標板協会」にて・・
新潟運輸支局で「軽自動車届出済証」の交付をうけたら、次は新潟県自動車標板協会でナンバープレートの交付を受けます。
必要な書類は以下のとおりです。
軽自動車税申告書(記入例)
軽自動車税申告書の青点線で囲った部分以外は、「軽自動車届出済証返納証明書」を見て記入する事ができますが、青点線で囲った部分は新たに交付された「軽自動車届出済証」を見て記入します。
軽自動車税申告書を記入したら、⑧ナンバー交付・封印の窓口に「軽自動車税申告書」・「自賠責保険証」・「軽自動車届出済証」をあわせて提出します。
記入に誤りが無ければ「軽自動車届出済証」と「自賠責保険証」が返却されますので受け取ってください。
ナンバー代金の650円を収めると、ナンバーを交付してもらえます。
※ナンバープレート取付け用のボルトも貰えます。
自賠責保険が切れている場合は新たに加入が必要です。
自賠責保険が切れている場合は、先に自賠責保険の窓口で自賠責保険に加入してから⑧の窓口に行ってください。
※自賠責保険の加入には費用がかかります。
「自動車損害賠償責任保険」とは一般に自賠責保険という呼び名で知られていますが、何のために必要でどんな役割があるのだろう。と思っている方も少なくないと思います。
それでは自賠責保険とはどのような保険なのでしょうか。
自賠責保険は法律によりすべての車の所有者に義務付けられている自動車保険です。
このようなことから自賠責保険は別名、強制保険と言われているのです。
自賠責保険に加入していない車は公道を走ることも車検を受けることもできません。
注意してほしいのが、自賠責保険の考え方は被害者の救済が目的であり、その適用範囲は対人に限られています。すなわち対物に関しては1円の補償も受けることができません。
安心してバイクライフを送るには自賠責保険だけではなく、任意のバイク保険に加入する事をおすすめします。
お疲れ様でした。以上で移転登録の手続きは完了です。
楽しいバイクライフを楽しむためにも、しっかりと車体の点検整備を行ってから公道に出ましょう。
まとめ
実際に手続きを行った車両は・・・
- 排気量が125㏄~249㏄までのバイク
- 売主側で登録に必要な書類(返納済証明書・譲渡証明書)がある
- 自賠責保険の有効期間が残っている
- フレームに刻印されている車台番号に加工などの痕跡がなく書類と一致している
バイクの購入において大切なのは登録に必要な書類の有無です。
一部の例外はありますが、ヤフオクなどでバイクを購入する場合には、
書類がない= 登録できない という認識で良いと思います。
ヤフオクなどでバイクを購入する際は、まず登録書類の有無を確認するようにしましょう。
今回、250㏄のバイクをヤフオクで購入してから自分で名義変更を行いナンバーを取得するまでの手続きを行いました。
登録の手続き自体は初心者の私でも難しいと感じるものではありませんでした。
自分で登録するのが不安で踏みとどまっている方は、是非この記事を参考にしてチャレンジしてみて下さい。
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