保管する方法により差はありますが、車のヘッドライトは製造から10年ほどが経過すると白く濁ってくることがあります。
これは紫外線の影響でヘッドライトの素材であるポリカーボネートが劣化してしまうことが原因です。
このようにヘッドライトが白く濁ってしまうと見た目が悪いばかりではなく光量が低下するので夜間の運転に支障が出る場合があり大変危険です。
プロに依頼すれば安いところで3000円~でリフレッシュしてもらえるヘッドライト磨きですが、「もっと安くできないだろうか?」と考える方も多いと思います。
そこでこの記事では、ヘッドライトの白濁りを取りたいけど費用はできるだけかけたくないとお考えの方にDIYでヘッドライトの白濁りを費用をおさえてキレイに除去する方法をお伝えいたします。
タイトルにあるように、劣化したヘッドライトを800円以下でキレイに復活させることができます。
ヘッドライトが白く濁ってしまう原因
ヘッドライトが白く濁ってしまうのは、ヘッドライトの素材であるポリカーボネート樹脂が紫外線によって劣化することが主な原因です。
5~10年は表面にコーティングがされているのでクリアな状態を保つのですが、経年の使用によりコーティングが剥がれてしまった後はみるみるうちに紫外線の影響を受けて劣化してしまうでしょう。
また、ポリカーボネート樹脂はアルカリ性の物質に弱いのでアルカリ性の洗剤やコーティング剤の付着によっても劣化を進行させてしまうことがあります。
車のボディーには良いとされる洗剤やコーティング剤もヘッドライトには悪影響という場合がありますので注意が必要です。
ヘッドライトの白濁りを除去する作業工程
作業に必要な道具は以下のとおりです。
金額は800円でお釣りがきます。
道具の準備ができたら作業を開始しましょう。
ヘッドライト周辺のマスキング
まずはヘッドライトの周りをマスキングします。
耐水ペーパーで誤ってヘッドライト以外を研磨してキズを付けないように周辺をマスキングします。
心配な方は太いマスキングテープや養生テープを使用してください。
耐水ペーパーで研磨
耐水ペーパーでヘッドライトの表面を均等に研磨します。
はじめに#1500の耐水ペーパーで研磨します。
ポリカーボネートは比較的柔らかい素材なので、それほど力を入れなくても簡単に研磨できます。
ペーパーやすりで愛車のヘッドライトを削るわけですので、躊躇されるのはとても理解できるのですがあなたの愛車のヘッドライトを綺麗に復活させてあげるのに必要な工程です。
勇気を出して研磨してください。
#1500の耐水ペーパーで全体的に研磨が終わったら
次に#2000の耐水ペーパーで#1500の研磨キズを消すようにまんべんなく研磨しましょう。
下の写真は耐水ペーパーの#2000での研磨が完了した状態です。
透明度が復活してきているのがわかるでしょうか。
劣化の度合いによっては、#1000→#1500→#2000の順に研磨します。
ペーパー研磨のコツは前の番手の研磨キズを消すように研磨することです。
ここまでが耐水ペーパーを使った研磨作業になります。
リキッドタイプの研磨剤を使って磨く
ここからの工程ではリキッドタイプの研磨剤を使用して#2000の研磨キズを消していきます。
使用するのは樹脂製品の研磨に特化した【アクリサンデー研磨剤】です。
ピカールや極細コンパウンドなどいろいろな研磨剤を試しましたが仕上がりの良さで比較するとアクリサンデー研磨剤が最強です。
使い方は簡単で、アクリサンデーをウエスに付けて#2000の研磨キズが消えるまでヘッドライトを磨きます。
全体的に#2000の研磨キズが消えてきたら、きれいなウエスで乾拭きをして下さい。
この乾拭きをゆっくり丁寧に行うことで艶が格段に増します。
しっかりと乾拭きを行ってください。
透明感のあるヘッドライトに復活です。
ヘッドライトの白濁りがとれたことで、古いなのにまだまだイケそうに感じてきました。
夜間の走行の際も照射距離が長くなったのでとても走りやすくなりました。
今回の作業でかかった費用は748円
- マスキングテープ 98円
- 耐水ペーパー2種類 各80円
- アクリサンデー研磨剤 490円
- ウエス 0円
※ウエスは古くなった洋服やタオルなどを裁断して再利用することで0円になります。
アクリサンデーはこんなところにあります
アクリサンデー研磨剤をはじめて見た方も多いのではないでしょうか。
ホームセンターではこんなコーナーに置いてあります。
手作業が面倒な方はこんなアイテムが便利
記事内では最小限の費用での施工をお伝えしたかったので、すべてを手作業で行いましたが、もっと楽に短時間で作業を終わらせたい方はミニポリッシャーを使うことで格段に作業性がアップするでしょう。
ミニポリッシャーがあればヘッドライトだけでなくガラスのうろこ取りやアルミホイール磨きにも威力を発揮してくれるでしょう。
まとめ
劣化したヘッドライトの白濁りは見た目が悪いだけでなく光量不足や光軸が保安基準に適合せずに車検に通らない可能性があります。
何より夜間の運転に支障が出るのは危ないので放置せずに早めに対処することをおすすめします。
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