塗装前の脱脂は必須!効果的な脱脂とハジキを防止する方法を解説。

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この記事では塗装作業と切っても切れない脱脂について解説します。

車は常に排気ガス、アスファルト、WAX、人間の皮脂、と油のある環境にさらされています。

そしてこれらの油脂が塗装をする面に付着したまま塗装をするとハジキという現象が発生します。

ハジキは油脂分が塗料を弾いてクレーターのように穴の空いた塗装肌になる現象を言うのですが、一度発生するといくら重ね塗りをしても直ることはなくほとんどの場合塗り直しになります。

ハジキ

このハジキを発生させないためには脱脂作業が必須となります。

脱脂のやり方

脱脂をする方法はさまざまありますが、ここでは塗装の直前に行う脱脂についてお話させていただきます。

塗装前の脱脂にはシリコンオフを使って脱脂をしてください。

アルコールやその他の有機溶剤を使った脱脂を行う方もいますが、シリコンオフにくらべ脱脂の効果が弱かったり素材を侵食するおそれがあります。

用意するもの

・シリコンオフ
・清潔なメリヤスウエス(綿のメリヤス)

シリコンオフ

脱脂の手順

①シリコンオフを浸み込ませたウエスで塗装面をまんべんなく拭く

②乾いたウエスで拭き上げる

乾拭き

シリコンオフはエアゾールタイプのものと原液タイプがありますが、どちらでも使いやすい方を選んでください。

ウエスは清潔な綿のメリヤスウエスを使用します。

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ハジキを防止するには

ハジキの防止

塗料を弾く原因は油脂分の付着によるもので、ハジキを防ぐにはその原因を知ることが大事です。

油脂分が付着するケースには以下のことが考えられます。

人を介して付着するケース

車のメンテナンスでは一見汚れていないように見えても手に油汚れが付く事も多く、その手で塗装をする面に触れてしまうことで油脂が付着するケースがあります。
また、暑い季節では汗を拭いた手で触れることで皮脂が付着してしまう事もあるので手に付いた油脂分を落としてから作業をするようにします。

空気中に漂った油の微粒子が付着するケース

潤滑スプレーやワックス成分の入ったコンパウンドを使用すると空気中に油脂分の微粒子が舞います。塗装をする直前は静電気で空気中の微粒子を引き寄せやすい上に、この状態で塗装をすると油脂の微粒子を巻き込んで吹き付ける事になるので注意が必要です。

多くの場合、油脂分は目に見えるものではないので上記のようなケースを理解した上で常に油脂分を意識して塗装する面を清潔に保つことが大切です。

脱脂についてのまとめ

まとめ

脱脂作業は目に見えてその効果が分かるわけではありませんが、塗装の仕上がりを左右するとても大切な工程です。

  • 塗装する面を常に清潔に保つ
  • 油脂分が付着しないように注意する
  • 脱脂にはシリコンオフを使用する

この3つを意識して作業をすれば必然的にハジキなどのトラブルは防止できます。

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