【XL1200X】フォーティーエイトのプライマリーオイル交換方法

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プrファイマリーオイル交換 クルマ・バイク
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メンテナンス難易度   2.5

悲願のハーレーを買ったものの、点検整備などの出費がかさんで困っていませんか?

そんな時はオイル交換などのメンテナンスを自分でやれば維持費を少し節約することができます。

この記事では、「XL1200Xフォーティーエイトのプライマリーオイル交換を自分で行いたい」という方に向けて、プライマリーオイルの交換手順についてお伝えします。

手順通りに作業をしていただければメンテナンス経験の少ない方でも大丈夫です。

是非、プライマリーオイルの交換にチャレンジしてみてください。

そもそも、プライマリーって何のこと?

プrファイマリーオイル交換

プライマリーオイル交換と聞いても、いまいち何の事やらわからないですよね。

そもそもプライマリーってなに?って感じです。

実はこのように思っている方、たくさんいます。

プライマリーを直訳すると「第一の」や「主要な」という意味がありますが、

ハーレーで言う「プライマリー」というのは、エンジンが発生させた動力をクラッチを介して駆動輪に伝達する役割を担っている装置のことをいいます。

プライマリーケース内のイラスト

上のイラストの黒色の楕円の部分がプライマリーと言われる装置です。

プライマリーの中には主に以下のような装置や機構が詰まっていて、これらの部品の摩耗を防ぐための潤滑油をプライマリーオイルといいます。

エンジンスプロケット

エンジンで発生した回転動力がそのまま伝わる歯車がエンジンスプロケットです。このエンジンスプロケットがプライマリーチェーンを介してクラッチの機構へとつながり、トランスミッションに動力を伝達します。

プライマリーチェーン

エンジンで発生させた回転エネルギーをミッションに伝える役割を持っています。強烈なエンジントルクをしっかりと受け止めなくてはいけませんので、実際のプライマリーチェーンは2重構造になっています。

クラッチ

トランスミッションに動力を伝達する装置で、クラッチを繋げればON、クラッチを離せばOFFと、動力の伝達を制御するスイッチのような役割をします。

トランスミッション

クラッチを介して伝わったエンジンの動力を状況に応じたトルクとスピードの比率で回転力を駆動輪に伝える装置です。

プライマリーオイルはエンジンオイルと一緒で同じ容器の中でオイルが循環していますので、部品の摩擦で生じた鉄粉やオイル自体の酸化によって徐々に汚れてきます。

オイルが汚れてくると性能も低下しますので定期的な交換が必要になってくるという訳です。

いつプライマリーオイルを交換したらいいの?

交換時期

プライマリーオイルの交換は、エンジンオイル交換の2回に1回の頻度で交換するのが一般的です。

エンジンオイルを5000㎞ごとに交換しているのであれば10000㎞ ごとにプライマリーオイルの交換を行うと良いでしょう。

プライマリーオイルの交換に必要なものは?

オイルのイラスト

用意するアイテムは4つ!

・プライマリー用オイル
・ドレンプラグ用Oリング
・シールテープ
・ダービーカバーガスケット

プライマリー用オイル

当然ですが、プライマリーオイルの交換をするには新しいオイルが必要です。

では、どのようなオイルを使用したら良いのでしょうか。

プライマリーオイルと聞くと、なんだか特別なオイルなのでは?

なんて思うかもしれませんが、そんなことはありません。

一定の粘度があり、チェーンと歯車に油を供給できればOKという感覚で大丈夫です。

考えてみれば、エンジンオイルのほうが精密かつ過酷な環境下で使用されますよね。

ですからエンジンオイルにはそれだけ高い品質が求められるという事になります。

プライマリーオイルは、エンジンオイルを使用しても良いのですがエンジンオイルのような高性能なオイルを使用しなくとも各メーカーがプライマリー専用のオイルを販売しているので、それらを使用する方が費用も抑えることができます。

今回用意したプライマリー用のオイルはこちらです。

レブテックの ハイパフォーマンス「GEAR and CHAINCASE LUBE」 for SPORTSTERS です。

内容量は1クオート(946㎖)これが1本あれば大丈夫です。

XL1200X プライマリーオイル交換

ドレンプラグ用Oリング

ドレンプラグ用のOリングはプライマリーオイルの交換毎に交換します。

XL1200XドレンプラグのOリング

オイルを注いでしまった後で、Oリングが原因でオイル漏れがあった場合は作業をやり直す事にになってしまいます。

価格は1個50円ほどで購入できますので毎回交換した方が安心です。

ドレンプラグ用のOリングの品番は【 11105 】になります。

シールテープ

シールテープ

国産メーカーのバイクではあまり馴染みがありませんが、H/Dではドレンプラグのネジ部にシールテープが巻いてあります。

巻かなくても良いと言う方もいますが、H/Dは必要だから巻いていると考えるのが自然かと思います。

シールテープはお近くのホームセンターで100円前後で入手できます。

ダービーカバーガスケット

XL1200Xダービーカバーガスケット

プライマリーオイルの交換では油面の確認のためダービーカバーを外します。心配な方はダービーカバーのガスケットも用意しておくと良いでしょう。

今回の作業ではこちらのガスケットは交換しません。

品番は【 YS25463-94 】です。

価格は500円くらいで販売されています。

使用する工具

工具箱

ここからは交換作業に使う工具や道具について紹介します。

ハーレーのメンテナンスをするにはインチ規格の工具が必要になります。

使う工具は3種類

・5/8インチのスパナ
・5/32インチの六角レンチ
・T27のトルクスレンチ

普段あまり手にする事の少ないインチ規格の工具ですが、ハーレーをメンテナンスする際には必ず必要になります。

安価なものでも大丈夫です。必ずインチ規格の工具を使用しましょう。

今後のメンテナンスの事も考えてセットで用意しておくと便利です。

5/8インチのコンビネーションレンチ

コンビネーションレンチ

私はコンビネーションレンチしか持っていないのでこちらを使用しましたが、5/8インチのレンチであればどのタイプのレンチでも大丈夫です。

使いやすいレンチを使用してください。

こちらは、オイルドレンプラグの脱着に使用します。

5/32インチの六角レンチ

六角レンチ(インチ)

六角レンチにもインチ規格のものがあります。

誤ってミリ規格の六角レンチを使用すると簡単にネジ頭をナメてしまうので注意しましょう。

こちらは、インスペクションカバー(チェーン点検窓)の脱着に使用します。

今回の作業で使用するのは5/32だけですが、ハーレーのメンテナンスには欠かせない工具になります。

T27のトルクスレンチ

トルクスレンチ

あまり聞きなれない名前のトルクスレンチですが、こちらもハーレーのメンテナンスには欠かせない工具の一つです。

一見すると六角レンチに似ていますが、トルクスレンチは六角形ではなく金平糖のような形をしているのが特徴です。

あると便利な道具

オイル受け・漏斗・ウエス

オイル受皿

オイル受け皿

こちらは抜いたオイルをキャッチするオイル受皿です。

抜き取ったオイルを直接オイル処理ボックスに入れて廃棄しても良いのですが、オイルの状態を確認する意味でいったんオイル受皿を使うことをおすすめします。

異物の混入や鉄粉の混じり具合から愛車の状態を知ることができます。

人間でいえば血液検査みたいなものです。

漏斗

漏斗

漏斗がなくてもオイルを注ぎ入れることが出来ればどんな方法でも大丈夫なのですが、画像にある漏斗のように注ぎ口の角度を自由に調整できるタイプの漏斗があると便利です。

ウエス

ウエス

ウエス(ぼろ布)です。汚れたところをふき取る際に使います。

いらなくなった服やタオルそれにシーツなどの布を適当な大きさに切った使い捨ての布をウエスと言います。

1㎏/300円~500円ほどでホームセンターで入手できます。

道具の準備はこんな感じです。

ここからは実際にオイル交換の作業を解説していきますので、お付き合いください。

プライマリーオイルの交換手順

歯車とオイルのイラスト

オイルを温めて抜けやすくする

バイクの暖気

まずは作業前に10分ほど近所を走ってきましょう。

オイルが温められて柔らかくなり、抜けやすくなります。

プライマリーオイルの抜き取り

オイルが熱くなっています。やけどに注意して作業を始めましょう。

プライマリーオイルの抜き取り

5/8インチのレンチを使って、ダービーカバーの真下にあるドレンプラグを緩めます。

プライマリーオイルの抜き取り

オイル受皿をセットしたらドレンプラグを外してオイルを抜いてください。

プライマリーオイルの抜き取り

これが取り外したドレンプラグです。

先端にマグネットが付いていて、鉄粉が付着する仕組みになっています。

インスペクションカバーとダービーカバーの取り外し

ダービーハットと点検口

インスペクションには、「調査」や「検査」という意味があります。

ダービーカバーはダービーハットに形状が似ていることが由来です。

インスペクションカバーの取り外し

インスペクションカバー

5/32インチの六角レンチでインスペクションカバーを外します。

インスペクションカバー

インスペクションカバーを外しても中が見えないっ!と思ったらここにもガスケットがありました。

インスペクションカバー

薄いガスケットなので、つま楊枝などでやさしく外してあげます。

上手く外せれば再利用できます。

ダービーカバーの取り外し

ダービーカバー取外し

トルクスレンチのT27を使ってダービーカバーを外します。

ダービーカバー取外し

この窓から油面を確認することができます。

ドレンプラグを取り付けてオイルを注入する

樽にコルク栓

ドレンプラグの準備

XL1200XドレンプラグのOリング

ドレンプラグには、新しいOリングを使用します。

ドレンプラグ

Oリングにオイルを塗ってドレンプラグに装着します。

シールテープ

シールテープをドレンプラグに巻付けます。

プライマリーオイルの抜き取り

巻き方は、ネジ山を1山外して引っ張りながら、6~7周巻きつけます。

はみ出した部分はカッターで切って整えたら完了です。

シールテープの巻き方
  • 時計回りに巻きます(逆ねじは除く)
  • ネジの先端からネジ山を1~2山外して巻き始めます(かじり防止のため)
  • きつく6~7周巻き付けます(ゆるいと効きません)
  • 巻き付け終わったら指でさらにネジ山に密着させるように押し付けます
  • シールテープを巻いたネジを締め込むときは最後まで時計回りで締め込みます(少しでも逆に回した場合はやり直した方が良いです)

ドレンプラグの取り付け

ドレンプラグの取付け①

シールテープを巻いたドレンプラグを手で締めれるところまで締めます。

はじめから工具で締めてしまうと、ネジ山がずれていた場合にネジ穴をダメにしてしまう恐れがあります。

最初は必ず手で締めましょう。

ドレンプラグの取付け②

手で締められるところまで締め込んだら、5/8インチのレンチで本締めします。

ドレンプラグの締め付けトルクは19~28.5Nmです。

トルクレンチを用意できる方はこの範囲内で締め付けを行ってください。

プライマリーオイルの注入

プライマリーオイルの注入

プライマリーオイルの注ぎ口はダービーカバーを外したところか、インスペクション窓から注入します。今回はインスペクション窓からオイルを注入します。

プライマリーオイルの注入

車体を水平にしたらオイルを注ぎ入れます。

プライマリーオイルの注入

オイル確認窓からあふれるまで注ぎ入れて下さい。

これで新しいオイルの充填は完了です。

車体を水平にするときはバイクが倒れないように十分注意して作業してください。
なんとなく水平くらいで大丈夫です。

インスペクションカバーの取り付け

インスペクションカバーの取付け

インスペクションカバーのガスケットを装着します。

インスペクションカバーの取付け

インスペクションカバーの取り付けボルトにはOリングを忘れずに装着します。

インスペクションカバーの取付け

5/32インチの六角レンチでインスペクションカバーを取り付けます。

インスペクションカバーの締め付けトルクは4.5~6.8Nmです。

ダービーカバーの取り付け

ダービーカバーの取付け

ダービーカバーを取り付ける前にOリングにオイルを塗ります。

締め付けた時にOリングがよじれないようにするためです。

ダービーカバーの取付け

ダービーカバーを取り付けます。T27のトルクスレンチで均等に軽く締めます。

ダービーカバーの取付け

次に本締めです。画像のような順に均等に力をかける事を意識して締め付けましょう。

ダービーカバーの締め付けトルクは9.5~12.2Nmです。

これでプライマリーオイル交換作業は完了です。

試運転

試運転

交換が終わったら試運転を行います。

試運転は、異音やギアチェンジの感触に注意しながら走行します。

軽く走行したらいったん停車してオイル漏れのチェックをします。

ダービーカバー周辺、オイルドレンプラグ周辺は特によく確認します。

漏れたオイルがタイヤに付着すると転倒の原因になるので十分に確認してください。

【おまけ】 抜き取ったオイルをチェックする

オイルのチェック

オイル受けを使用することで抜き取ったオイルの状態を確認する事ができます。

新しい車体は鉄粉の量が多い傾向がありますが、ギア同士が馴染むまでは仕方がないことなので金属片などが混入していなければ問題ありません。

オイルの抜取り

一見あまり汚れていないように見えたプライマリーオイルですが、新しいオイルと比べるとこの通り。

オイル比較

抜いたオイルを太陽の光で見てみると、鉄の微粒子がオイルに溶け込んでいるのがわかります。

プライマリーオイル

静かにオイルの上澄みを捨てて底にたまった沈殿物を確認します。

オイルの沈殿物

今回抜き取ったプライマリーオイルは鉄粉の量は多かったものの金属片など異常な沈殿物は確認できませんでした。

このようにオイル受け皿を使用することで抜き取ったオイルの状態を確認する事ができます。

まとめ

まとめ

プライマリーオイルの交換は作業的にはエンジンオイル交換と同じような作業になりますので比較的簡単なメンテナンスになるのではないでしょうか。

しかも自分でやれば費用も2000円ほどですませることができますので、維持費を抑えたい方はぜひともチャレンジしてみて下さいね。


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