この記事では元自動車塗装のプロがDIYで本格的な塗装をするために必要な材料と簡単な入手方法を解説しています。
なぜプロの塗装はあんなに綺麗で光沢があるんだろう?
そんなふうに思った事ありませんか。
答えは使っている塗料がちがうからです。
プロが使っている塗料を使えばきっと皆さまも綺麗で光沢のある塗装をすることができるでしょう。
ここではDIYで本格的な塗装をするために必要な塗料を紹介します。
できるだけコストを抑えて本格的な塗装をしてみたいとお考えのあなた。
缶スプレーの塗装では満足できなくなったそこのあなた。
ぜひこれを機に本格的な塗装にチャレンジしてみてください。
自動車補修のプロが使う材料を使えば仕上がりが違う!
この記事では、プロの現場で広く使われている関西ペイントの2液型ウレタン塗料のレタンPG80シリーズを使ってDIYでの塗装を解説していきます。
レタンPG80シリーズはその歴史と実績から多くのショップで愛用されている自動車補修用塗料で現在でも根強い人気がある塗料で以下のような特徴があります。
・発色が良く艶と光沢が持続する
・塗膜が固くキズに強い
・ガソリンなどの有機溶剤が付着しても塗膜が溶けることがない
・取り扱いしているショップも多いので入手のし易さが魅力
必要な材料
・カラーベース ※3コートパールの場合はパールベースも必要です。
・硬化剤
・希釈用シンナー
・クリヤー
カラーベース
主となる色のことで調色された状態のものを差します。
ソリッドカラー、メタリック、2コートパールならボディーカラーそのものがカラーベースになりますが、3コートパールの場合はパールベースの下地になる色がカラーベースになります。
※この記事では3コートパールは割愛させていただきます。
硬化剤
ベースカラー100に対して硬化剤を10入れることで塗膜を完全硬化させ強固な塗膜を作り出します。
硬化剤を入れなかった場合は塗膜が完全硬化しないためガソリンなどの有機溶剤が付着すると塗装が溶けてしまいます。
希釈シンナー
希釈シンナーは塗料を希釈するためのシンナーです。
レタンPG80の希釈にはPGシンナーを使用します。
PGシンナーには【超速乾】【速乾】【標準】【遅乾】【超遅乾】【超々遅乾】の6種類があり、気温によって使い分けます。
またPGシンナーは2種類を混ぜて使用することも可能です。
例えば、標準形と速乾形を混合することで標準形よりも乾燥を早めることができ、微妙な調整が可能です。
トップコートクリヤー
カラーベースがメタリックやパールの場合はトップコートクリヤーで仕上げます。
ソリッドカラーは無理にクリヤーで仕上げる必要はありませんが、クリヤーで仕上げる事で艶と光沢を長期間にわたり保持することが可能になります。
トップコートクリヤーにはクオーツクリヤーかSUクリヤーを使用してください。
※ソリッドカラーとは、メタリックやパールが含まれていないカラーのことをいいます。
PG80シリーズの入手方法
・塗料店
・インターネットショップ
・フリマサイト
国内大手の関西ペイントが製造販売する塗料なので比較的入手しやすいというのも魅力です。
アフターサービスの面も考えて入手方法を選ぶと良いかもしれませんね。
塗料は調色してもらう方がお得⁈
車の純正色を作るには5~8種類の原色が必要です。
5~8種類もの原色をそろえるには費用がかかるのは勿論の事ですが、そのほとんどを数滴しか使用しないので塗料の無駄が生じてしまいます。
そこでおすすめなのが、調色サービスです。
・面倒な調色作業がいらなくなる
・不要な原色が手元に残るなどの無駄がなくなる
・コストが削減できる
価格はカラーによって若干の差はありますが、0.5㎏で3,500~4,500円が相場です。
硬化剤やシンナーとのセットで販売しているショップもあるので、お気に入りの店を見つけて下さい。
私はエンジョイペイントをよく利用していますが、バイクの塗装ならPROSTで純正色が入手できます。
ドアパネル1枚を塗装するには、どれくらいの量の塗料が必要?
次はそれぞれの材料がどれくらい必要なのかを解説いたします。
ベースカラーとクリヤーでは必要な量が違います。
以下を参考に必要量を算出して下さい。
まとめ
必要な材料は、
・カラーベース
・硬化剤
・希釈用シンナー
・クリヤー
入手方法は、
・塗料店
・ネットショップ
・フリマサイトなど
その他
・ドアパネルを1枚塗装するのに必要な塗料は約0.4㎏
・調色サービスを利用することでコストを削減
今回はDIYで本格的な塗装をするために必要な塗料と入手方法を紹介させていただきました。
皆様がDIYでウレタン塗装をする際のお役にたてれば嬉しく思います。
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