今回は、昭和レトロな原付バイク、YAMAHAチャピィの分解の作業を行います。
私も分解するのは大の得意なのですが、今回は分解して終わりではありません。
最終的には、このYAMAHAチャピィを綺麗に復活させてあげたいと考えています。
一般にいうレストアというやつです。
ですので分解の後には清掃、整備、組み立てという面倒な作業が待っています。
この記事では、素人の私が原付バイクのレストアを行いながら注意した点や作業のやり方について記載しています。
素人の私にできるか少し不安が残りますが、頑張ってチャピィを仕上げていきたいと思います。
この記事を見て下さっている方の自信につながれば嬉しく思います。
分解する時の5つのPOINT
- 作業前に潤滑スプレーを差しておく
- 分解する前に写真を撮影
- ねじのサイズに合った工具を使う
- パーツごとにトレーに分けて管理する
- パーツカタログを用意する
皆さんは組み立て作業で、「よし完成っ!」と思った瞬間、目の前に見覚えのあるネジが1本横たわっていたことはありませんか?
私は組み立て作業をすると大抵そうなります。
もちろん正しい所に付け直すのですが、これでは時間と労力が無駄になってしまいます。
そこで今回は、組み立てる事を前提とした分解をしていきます。
分解した部品をゴチャ混ぜにしてしまうと組み立てる時にとても苦労します。
原付バイクとはいえ、部品点数は1000点ほどあります。
また、部品には一つ一つ役割と意味があります。
同じM10サイズのネジでも長さや素材によって使われる場所が変わってくるからです。
この記事では、古いバイクを分解整備する時の心得として以下の5つを設けました。
1、作業前に潤滑スプレーを差しておく
古いバイクは各部のネジがサビや腐食によって固着しています。
このままネジを緩めようとするとネジの頭をナメてしまったり、ねじ切ってしまう恐れがあります。
分解作業の前には各部のネジに潤滑スプレーを差して作業をスムーズに進めましょう。
作業の前日にスプレーしておくとオイルが深くまで浸透してさらに効果が得られます。
2、分解する前に写真を撮影
人間の記憶は頼りになりません。
作業中は「この構造は忘れないだろう」と思っていても、一晩寝ればきれいサッパリと忘れてしまうものです。
仕組みや構造を熟知している方は、それぞれの部品の意味や役割を考えて組み立てる事ができると思いますが、私のような素人は面倒でも1つの工程ごとに写真を撮って記録したほうが安心です。
このひと手間を惜しまずに作業をすれば、きっと組み立て作業も上手くいくと思います。
スマホの時代で本当に良かったです。(^^;
3、ねじのサイズに合った工具を使う
皆さんは12ミリの六角ボルトは12ミリのレンチを使って緩めますよね。
例えば12ミリの六角ボルトを13ミリのレンチで緩めれば、ボルトの頭をナメてしまいますもんね。
ではドライバーはどうでしょう。
意外とドライバーのサイズは気にされていないのではないでしょうか。
確かに私たちの身近にあるドライバーを使えば大体のネジは締めたり緩めたりできます。
しかしネジのサイズに合ったドライバーを使わないとネジをナメてしまったり、締め付け圧力が足りずに何らかの不具合が生じる可能性があります。
バイクで使われているようなネジは全部が規定の力(トルク)で締め付けられています。
ですから六角ボルトと同じように適正なサイズの工具を使用することで必要な力をネジに伝える事ができるのです。
バイクのメンテナンスをする場合は最低でも、№1、№2、№3のドライバーは準備しておきましょう。
この対策をするだけでネジをナメる確率がグッと下がります。
ドライバーでネジを緩める時は、押す力7割:回す力3割を意識して一瞬で回すべし!
固く締まっているネジを緩める時にナメてしまうのが怖くてゆっくり、じんわりと回したくなりますが実はこれがネジをナメてしまう原因です。思いきって一気に回しましょう。
ドライバーでネジを緩める時には、ドライバーがネジ穴から抜け出ようとする力が働きます。この抜け出ようとする力に負けないように押す力をかけます。
押す力より回す力が勝ってしまうとネジ穴をナメる原因になります。
多くても二度チャレンジしてダメなら無理をせずに別の方法を考えましょう。
4、パーツごとにトレーに分ける
バイクのレストアでは、ばらした部品の点数がとても多くなり管理が大変です。
そのような時はステンレストレーを使うと便利です。
ステンレストレーはホームセンターや工具ショップで入手できますが、100円ショップのDAISOでも入手することができます。
DAOSOのステンレストレーはサイズも豊富で価格も100円~300円と工具ショップの半値以下で購入することができます。
少し浅めのトレーになりますが、レストアをする上で全く問題のない商品です。
上のようにパーツごとに部品を管理できますので作業もスムーズに進みます。
5、パーツカタログを用意する
レストアをしていると分解整備(オーバーホール)が必要なパーツも出てくると思います。
そのような時は、パーツリストが便利です。
パーツリストには各パーツの分解図が載っていますので分解整備の時に非常に役立ちます。
パーツリストは、けっして安い金額ではありませんがヤフオク等で入手が可能です。
YAMAHAからはスマートフォン版とPC版のパーツカタログが出ています。
そちらでも各車両のパーツリストを確認する事ができます。
とっても便利なサービスですので是非利用されてみてはいかがでしょう。(無料です)
まとめ
YAMAHAチャピィは45年以上の年月を経た車両でしたので、素人の私にはばらすだけでも一苦労でした。(^^;
でも、こうして実際にバイクを分解してみると、ほんの少しではありますがバイクの構造や各パーツの役割を知る事ができたような気がします。
私は、分解しただけで大変だと感じているのに世の中にはバイクを設計したり、作ったりする人がいると思うと本当にに頭が下がります。
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