【失敗しないサンドブラスターの選び方】4つのタイプから用途に合わせて賢く選ぶ

サンドブラスター選び方道具と工具
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サンドブラストとは、研磨剤(メディア)を空気圧を使って吹き付けることで対象物の表面を研磨することを言います。

このサンドブラストを行うことのできる装置や道具のことをサンドブラスターと言います。

主な用途は、部品のサビを落としたり表面の塗装を剥がしたりと、車やバイクの整備をするシーンでは非常に活躍してくれる道具です。

その他にもガラス製品に模様を付けたりとアート作品にも使われています。

サンドブラスターには、「吸上げ式」、「キャビネット式」、「落下式」、「直圧式」と主に4つのタイプに分類することができます。

以前は業務用の大型の装置のものが主流で価格も高額でしたので個人で所有できる道具ではありませんでしたが、近年では安価で手軽に使えるサンドブラスターが工具ショップやインターネットで入手できるようになり個人の方でサンドブラスターの導入を検討されている方も多いのではないでしょうか。

でもどんなタイプのサンドブラスターを選んだら良いのかわからないという方は多いと思います。

そこで、この記事ではサンドブラスターの導入を考えている方に自分にぴったりのサンドブラスターを選んでいただけるように、タイプ別にそれぞれの特徴を解説します。

サンドブラスターを導入する際の参考にしてください。

サンドブラスターの種類
・吸上げ式
・キャビネット式
・落下式
・直圧式

吸上げ式

吸上げ式のサンドブラスターは、ガンの下部に付いたタンクから吸い上げた研磨剤を圧縮空気にのせて吹き付けることで対象のモノを研磨します。

キャブレターと同様でベンチュリーの原理を利用した構造になっています。

低い圧力で使用した場合、研磨剤の吸上げが不十分になってしまい対象物に対して十分な量の研磨剤を吹き付けることができないため作業スピードが遅くなってしまう場合があります。

吸上げ式を使用する場合には十分な容量のコンプレッサーを使用することをおすすめします。

他のサンドブラスターと比べると比較的コンパクトで価格も安いのが魅力ですが、研磨剤が使い捨てになってしまいますので使用する頻度によってはコストが高くなります。

使用時は粉塵が多く発生しますので、防護メガネと防塵マスクを着用した上で通気の良い場所で作業を行いましょう。

1.5馬力(1.1Kw)~2馬力(1.5Kw)のコンプレッサーをおすすめします。

キャビネット式

サンドブラスター

サンドブラスターと聞いてパッと思い浮かべるのは、この形ではないでしょうか。

キャビネットタイプの良いところは、密閉されたボックスの中でブラストするので粉塵が舞うことがないので周囲を汚さずに作業ができ健康面においても安心して使用できます。

さらにキャビネットに集塵機を接続することで効率よく集塵できますので作業がよりスムーズになります。

また、研磨剤(メディア)を循環させて使用するので研磨剤にかかる費用を抑えることが可能です。

一方で、キャビネットタイプを設置するには半畳ほどのスペースが必要になります。また、ブラストできるパーツの大きさもボックスに収まるサイズに限られるという特徴があります。

キャビネットタイプは、その多くが吸上げ式のブラストガンを使用していますので、1馬力(0.75Kw)ほどの小さなコンプレッサーですと吸上げがスムーズにできない可能性があります。

1.5馬力(1.1Kw)~2馬力(1.5Kw)のコンプレッサーをおすすめします。

落下式

落下式のサンドブラスターは、ガンの上部に取り付けられたタンクに研磨剤を入れて使用します。

落下式のサンドブラスターは、砂時計のように落下してきた研磨剤を圧縮空気にのせて対象物に吹き付けて使用します。

その構造からもわかるように研磨剤の供給がスムーズなため小さな圧力でも効率よく研磨することができます。

コンプレッサーは動きっぱなしの状態になってしまいますが、1馬力(0.75Kw)程度のコンプレッサーでも作業が可能です。

他のサンドブラスターと比べるとコンパクトで手軽に使える上、価格も安いのが魅力ですが、研磨剤が使い捨てになってしまいますので使用する頻度によってはコストが高くなります。

また、タンク容量が小さいので、処理面積によってはメディアの補充を頻繁に行う必要があります。

使用時は粉塵が多く発生しますので、防護メガネと防塵マスクを着用した上で通気の良い場所で作業を行いましょう。

直圧式

直圧式サンドブラスター

消火器のように見えるかもしれませんが、こちらが直圧式のサンドブラスターです。

ボンベ型の容器の中に研磨剤を入れ、圧縮空気を充満させてから使用します。

直圧式のサンドブラスターは、研磨剤を効率よく圧縮空気に取り込んで吹き付けることができるので

研磨能力が高いという特徴があります。

また、比較的低い圧力でも使用することができます。

コンプレッサーは動きっぱなしの状態になってしまいますが、1馬力(0.75Kw)程度のコンプレッサーでも作業が可能です。

キャビネットタイプのサンドブラスターに収まらない大きなパーツも直接ブラストできます。

また、タンクの容量も落下式に比べて大きいので一度に広い面積をブラスト処理することができます。

落下式と同様で研磨剤は使い捨てになります。使用する頻度によってはコストが高くなります。

使用時は粉塵が多く発生しますので、防護メガネと防塵マスクを着用した上で通気の良いところで作業を行いましょう。

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まとめ

まとめ

バイクや車のメンテナンスのシーンで活躍するサンドブラスターですが、タイプによる違いを分かっていただけましたでしょうか。

この記事をサンドブラスト選びの参考にしていただけたら嬉しく思います。

また、サンドブラスターを使用する際は必ず防護メガネ、防塵マスク、厚手のゴム手袋を着用してください。

おまけ

使用する研磨剤はガラスビーズやアルミナ(アルミの粉末)が主流ですが、これらの研磨剤は高価なのでコストが高くついてしまいます。

そこで珪砂を研磨剤として利用する方法がおすすめです。

低コストでサンドブラスターを使用したい方は是非参考にしてみて下さい。

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