マスキングには覆い隠すという意味があり自動車塗装においても色をかけたくない部分に紙を貼る事で塗装する部分を区画する作業のことをいいます。
簡単な作業ではありますがしっかりとマスキングをしないと色をつけたくない部分にも色がついてしまったり、テープの跡や不自然な段差ができてしまい仕上がりが一気に安っぽくなってしまいます。
この記事ではDIYで自動車塗装をお考えの方に低コストでできるマスキングについてまとめてみましたのでご覧ください。
マスキングの手順
塗装する部分の清掃と脱脂
車の塗装はマスキングをすることで塗装する範囲を最小限にとどめることができます。
一般的にはパネル同士の境目やモール部分などで区切ってマスキングをしますが、これらの部分には水や汚れが溜まっています。
マスキングをする前にエアーブローで清掃しておきましょう。
エアーブローで水分と汚れを吹き飛ばしたらシリコンオフで脱脂をします。
マスキングテープで区画する
まずはマスキングテープで塗装しない部分を縁取るように区画します。
使用するマスキングテープは車両補修用のものを使用してください。
ドアノブの周辺など細かな部分には細いマスキングテープを使ってしっかりとマスキングします。
見切り際のマスキングとテープの貼り方
ツートンカラーやデカール(ステッカー)ラインなど色の境目をマスキングする場合は、マスキングテープよりもラインテープを使用することをおすすめします。
見切り際のテープは剥がす時に塗膜をカットするように剥がさなくてはいけません。
ラインテープはマスキングテープよりも薄くて丈夫なビニールでできているので塗膜をシャープにカットすることができるのです。
色の境界やデカールをマスキングする際はラインテープを使用することで仕上がりに差が出ますので試してみてください。
ドアの隙間のマスキング
ドアの隙間に何も処理をしないまま塗装をしてしまうと塗料のミストが入り込んでドアの内側がザラザラになってしまいます。
ドアの内側のマスキングには結構な手間がかかってしまうのでプロの現場では3Mのソフトスポンジを使うことが多いのですが、これがやたらと高額なのでDIYで塗装をする方にはおすすめできません。
そこでコーキング用バックアップ材が代用できます。
このバックアップ材を隙間にいれて挟むようにドアを閉めることでドアの隙間を塞ぐことができます。
新聞紙とマスカーで養生をする
境界部分のテープ貼りが完了したら新聞紙やマスカーを使って全体を覆うように養生します。
新聞紙の端には小さな穴があいているので端を折り返してから使用します。
マスキングのまとめ
マスキングの方法は車種、補修する部位、使用する道具によって違いますので正しいやり方というものはありません。
塗料をかけたくない部分に養生をするという目的が達成できればどんなやり方でも良いのです。
塗装の仕上がりをキレイに見せるコツは見切り際をスッキリと仕上げる事です。
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